【浅口】円珠院「人魚のミイラ」科学調査の果てに|解明された正体と、失われたロマンの行方

科学が明かした神秘の裏側|円珠院「人魚のミイラ」が語るもの

岡山県浅口市の円珠院に伝わる、世にも奇妙な家宝「人魚のミイラ」。
上半身は赤子のような人の姿、下半身は鱗を持つ魚の尾。江戸時代、土佐(高知県)の網に掛かったと伝えられるこの遺物が、全国初となる本格的な科学調査によって、ついにその正体を現しました。

上半身は赤子のような人の形をしていますが、下半身はまるで童話に出てくる人魚姫のような魚の尾のような形状になっています。
江戸時代に高知県で漁師の網に掛かったもので、人魚の干物と伝えられています。
人魚に関連する遺物は他にも伝わりますが、全国でも初と言われる本格的な科学調査が行われる事になり注目を集めました。

…で、その結果が報じられました。

その正体について引用します。

頭には哺乳類の体毛が付けられ、口は魚の上下のあごが使われていた。上半身の内部は綿や布が入っていて、表面にフグの皮や和紙と石こうを混ぜたとみられる紙を重ねるなどしてあった。下半身は中身をくりぬいたニベ科の魚で、全体が砂や墨で黒く塗られていた。(時事通信)

生物の部位を使った人形でした。
この結果を受け、中には「なんだ、作り物か」と落胆した人もいるかもしれません。
しかし、人魚が「凶兆」から「吉兆」へと転じた江戸時代後半、このミイラは人々の幸せを願う「縁起物」として、熱心に信仰されてきました。

今回の調査で生物学的な神秘性は損なわれましたが、当時の職人がいかにして「神秘」を形にし、人々がそこに救いを見出してきたか。その歴史的、文化的価値は、むしろ科学的に裏付けられたとも言えます。仏像が木や石で作られているからといって、その尊さが損なわれないのと同じです。

CTスキャンやDNA鑑定……。現代の科学技術は、あらゆる伝説を白日の下にさらしていきます。
それは知的好奇心を満たす一方で、いつもどこかに言いようのない「寂しさ」を残します。

「あそこには何か居るかもしれない」
「まだ誰も知らない不思議が隠されている」

そんな、説明のつかない「ロマン」を、あえて暴かずに次の世代へ引き継いでいく。効率や正解ばかりが求められる現代において、そんな非科学的な「余白」こそが、私たちの心を豊かにしてくれるのではないでしょうか。




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