玉野市西田井地の辺りにレトロな自販機が残っている情報を得て、散策していると近くでこんな場所を見つけました。
石材屋のようです。
西田井地で石材屋といえば、まさかあそこか…?と思って周辺の様子を伺ってみました。
ありました。
ここは2021年に破産したフナツキ石材の本社です。
玉野の石材屋としては老舗で、本社の他に東紅陽台と田井に営業所を構えていました。
玄関に回ってみると未だに閉店のお知らせという張り紙が残されていました。
東紅陽台の建物は同業が取得して営業を再開していますが、本社と田井の店舗跡はそのままの状態で残されているようです。
ガラス越しに中をうかがってみると、このような状態です。
デスクやパソコン、そして資料類もそのまま残されていて、事情を知らなければ休日の風景のようです。
この会社で印象的だったのは倒産時の破綻理由で「保守政権でありながら国民はご先祖様を供養するゆとりさえなくしてきている。今や勤労者世帯の平均家計収入は隣国よりも少なくなっている。」として政府批判をしたことです。
政治が悪いのかどうかは分かりませんが、仏壇や墓石という伝統的な先祖供養の形が崩れ始めてきているのは事実です。三店舗という規模で営業をしてきた同社はその影響を強く受けてしまったのでしょう。