少し前にサイトの資料として「実写!日本恐怖100名所」という、全国の心霊スポットを紹介する本を購入しました。
1978年出版の本ですが、せっかく購入したので幾つかスポットを紹介してみたいと思います。
車の前を黒い影が…(岡山県)
今回の件が私がこの本を買った理由です。
倉敷市の児島公民館大畠分館の前で見られるという女性の幽霊です。
かつて事故で亡くなった女性がいて、その霊だということでしたが確証がつかめずにいました。
そんな時にこの件が新聞に掲載されたことがあるという記載がこの本に載っているということで購入しました。
ということで、この件の詳細は私のサイトの方へどうぞ。
▶大畠分館前の心霊現象(岡山の街角から)
八反坊の呪い(広島県)
広島県の庄原市、この本の時は比婆郡東城町での怪談です。
タイトルに有る八反坊は江戸時代に東城町栗田にいた人物です。
年貢の割当や取り立てを担当していましたが、人情に厚く村民には慕われていました。
しかしそんな八反坊が気に入らないのは庄屋の次郎丸です。
次郎丸は策略を働かせ八反坊を冤罪で投獄、それでも言うことを聞かなかったので打首にしました。
処刑が決まった日、八反坊は村民らと最期の別れをし、自分の遺体を次郎丸の家が見える場所に埋めるように頼みました。
彼はそこから次郎丸の家を永代にわたって呪い、家を没落させてやると誓ったのです。
この呪いは実現したようで、次郎丸の家は次々に災いに見舞われ、ついに昭和初期には血縁者全てが死に絶えてしまいました。
八反坊はこの出来事から恐れられるように…はならず、大願成就のご利益があるとして祀られるようになったそうです。
山寺に鳴り響く怪音(広島県)
広島県の現・神石高原町の三和町での怪談です。
亀石の薬師寺が舞台ですが、ネットで検索する限りで薬師寺はヒットしません。
亀石で検索できる唯一の寺院は南泉寺ですが、掲載されている電話番号も異なるので違いそうです。
40年以上前の本なので、廃寺や統合された可能性もあるでしょう。
この寺院では誰もいない本堂で鐘の音や木魚の音がする他、お供えのお酒が空っぽになる事もあるのだとか。
住職によると「こんなことは、いつもあることじゃよ」だそうです。ちなみにこれはおじいさん言葉ではなく、広島弁です。
岡山弁でも「○○じゃよ」は使います。
ところでこの記事には奇妙なところがあります。
本文中では一切触れられていない古代人の遺骨という写真が掲載されていることです。著者がそれについて触れるのを忘れていたのでしょうか。脈略もなく人骨の写真が出てくるので、そっちの方がよっぽど恐怖でした。
…と、長くなってきたので今回はここまで。
中国地方からは岡山と広島しか掲載されていないので、中国地方はこれで終了です。
次回は四国地方の怪談を紹介します。
同書の他の記事はタグ「実写!日本の恐怖100名所」で確認していただけます。