高梁市の郷土資料館に行ってきました。
前回に訪問した時に非常に楽しかったのですが、時間的な制約もあってゆっくり見られませんでした。
なので今回は郷土資料館を主目的に、たっぷり時間を作ってきました。
そして前回の訪問で見落としていたものを見付けました。
戦前のすごろくです。
雑誌の付録だったようですが、なかなか面白かったのでご紹介します。
(※郷土資料館は写真可の施設です)
まずは「義士討入双六」です。
なんと忠臣蔵、赤穂浪士のすごろくです。
スタートが松の廊下で、徐々にストーリーに合わせて進んでいきます。
忠臣蔵の名シーンが幾つも登場し、討入を終えた行列です。
これは面白そうです。
次は少年倶楽部の付録の「天下無敵横綱大双六」です。
こちらは判りやすいですね。
徐々に出世しながら横綱を目指していきます。
岡山県出身で唯一の横綱、常の花のイラストもあります。
これは今でもそのまま付録に使えそうです。
少年倶楽部は戦前から戦後にかけて講談社が発刊した少年誌で、1962年に同社の週刊少年マガジンに統合されました。
次は尋常二年優等生の付録で「昔話双六」です。
詳細は判りませんでしたが、尋常〇年優等生という学年誌のようです。
こちらも相撲に引き続き、現在でも通用しそうな内容です。
桃太郎から始まって、様々な昔話を経由していきます。
忠臣蔵や相撲と違って、どこに止まっても楽しいというのは低学年向けのアレンジなのでしょうか。
そしてこちらは戦前だなと思わせる双六です。
少年倶楽部の「陸海軍総攻撃双六」です。
戦争の双六です。
少年誌を利用して、子供たちに戦争の事を教え込んでいたのでしょう。
…と、このように非常に興味深い展示でした。
尚、小さくて見づらいという場合は画像をクリック/タップしてみてください。
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