津山市のつゝやさんへ五大北天まんじゅうを買いに行くついでに、久し振りに中山神社に行ってきました。
美作国の一宮である立派な神社です。
バイクを走らせて行くと巨大な鳥居が見えてきます。
中山神社は社殿の建築方法は独特で、中山造と呼ばれています。
この鳥居も独特の形状で、中山鳥居と呼ばれるものです。
明神鳥居の一種ですが、鳥居の額が掛かっている下の部分、貫と呼ばれるパーツが柱から突き出ていません。
意識してみると一般的によく見かける鳥居と比して、ちょっと違和感を感じるのではないでしょうか。
その後ろに巨大な木がありますが、これは名木百選に選出されたムクノキです。
樹齢は500年とされており、非常に大きな木です。
大きすぎて近くからだと写真に収まりきりません。
ちなみに中山神社の銘木だと、この鳥居から少し離れた場所にもう一つあります。
こちらは中山神社 祝木のケヤキと呼ばれています。
樹齢は先のムクノキを更に上回る800年と推定されています。
幹は太いという表現では物足りないほどの分厚さです。
尚、こちらは神社の境内ではなく道路の方にあります。
そして境内を進んでいくと、こんな像が迎えてくれます。
変わった狛犬だな…と思いませんか?
実はこれは猿です。
詳細は別の記事で触れようと思いますが、中山神社には大猿の伝説があります。
それに関連して狛猿になっているようです。
もう一体の方も猿です。
こちらはちょっと犬っぽくも見えますが、やはり猿なのだとか。
尚、猿に関しては境内の奥に猿神社としても祀られています。
そして巨大な社殿です。
余りに大きいので正面からでは中山造も楽しめないほどです。
建物を見物するには、門をくぐらずに少し離れてみるのが吉です。
建物の妻を正面とする入母屋造で、妻に向拝(建物の前にせり出した部分)があって、そこに真では少し見づらいかもしれませんが唐破風が付いています。
建物の形状を意識して観察する方はいないと思いますが、他の神社の建物と比べてみると、独特な形状である事が分かると思います。
参拝者は多いとは言えませんが、それでも余り途切れる事無く人の出入りがあります。
そしてそれらの方が、みんな挨拶をしてくれるというのが、それが暖かくて嬉しかったです。
もちろん、県南部にある一宮でも吉備津神社や吉備津彦神社で同じように挨拶をしていたら、参拝の間中ずっと挨拶をし続ける事になってしまいます。
その辺りは参拝者の数とバランスを見ながらという事でしょう。