岡山県警・警部補が無車検、無保険で通勤 容疑で書類送検へ(https://news.yahoo.co.jp/articles/5f0cdb7bb5d9ca9ccdd493f5bfd0bf1580a80a02)
2020年6月3日、山陽新聞は岡山県警に勤める警部補の50代男性の自家用車が無車検・無保険の状態で通勤に用いられていた事を報じました。
人事異動に伴う課内の調査で発覚しました。
概要
50代の警部補は自家用車が無車検で自賠責保険も切れた状態で通勤に用いていました。
人事異動に伴う課内の調査で発覚しましたが、その際の提出書類には数字の改ざんやコピーをわざと薄くするなどの隠ぺい工作が施されていたそうです。
岡山県警は事実関係の確認後、道路運送車両法違反(無車検)で送検する方針です。
取締る側の人間が何をしているんですか…という。
きちんとしたディーラーなどで車を購入していなければ、百歩譲って車検の時期を見落としてしまう事は有りうるでしょう。
しかし隠そうとする辺り、悪意で行っていたのでしょう。
ところで罰則は?
今回の警部補の車検と自賠責が切れた状態での運転の罰則はどのようなものなのでしょう?
中古車情報などで知られるGooネットで調べてみました。
まず車検切れ。
1.違反点数6点(前歴がない場合)
2.30日間の免許停止
3.6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金
そして自賠責保険。
車を購入した事がない方はご存じないかもしれなませんが、自賠責は通常は車検時に一緒に更新するので、無車検車は大抵セットで自賠責保険も切れています。
1.違反点数6点(前歴がない場合)
2.1年以下の懲役または50万円以下の罰金
この二つがセットなので最終的な罰則は、
1.違反点数12点(前歴がない場合)
2.90日間の免許停止
3.1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金
…このようになります。
反則金ではなく罰金なので、前科の扱いになります。
しかしこれだけではありません。
今回は岡山県警が道路運送車両法違反で書類送検する方針なので、これによる罰則が下された場合は
1.6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。
このような処罰が生じます。
車検をケチっただけで、罰金総額が100万円を超えてしまいます。
決まっている事なので費用対効果で語るべきことではありませんが、多くても10数万円程度で済む車検の為にこれだけのリスクを背負うのはバカバカしいですよね。