2020年4月に行われた高梁市成羽美術館の展示で、画家の児島虎次郎さんの写真店が行われました。
海外に出ていた際に撮影したという写真が展示されており、関わった人や作品のモデルになった女性の写真を見る事が出来ます。
この展示の特筆すべき点は…、そう!
美術館内は通常は写真不可なのに、今回はカメラ撮影可なのです。
ちなみにカメラ(携帯電話は除く)を持っていくと、入場料のお値引きも受けられます。
何と作品の写真も可です。
ただし展示は写真が中心になっているので、今回は絵画作品は少なめです。
美術作品が撮影できるのもとても有難いのですが、更に嬉しいのが館内が撮影できることです。
建物は安藤忠雄さんの設計によるものです。
これが撮影できるのも非常に嬉しいです。
建物の外観はコンクリートの壁が美しくも特徴的な建物ですが、内部にも至る所にコンクリートがそのままむき出しにされています。
美術館の作品や木の床などと並ぶと、ミスマッチの妙というのかコンクリート自体も芸術的に見えてきます。
展示室の中にもところどころコンクリートがむき出しになっています。
これがとても良いアクセントです。
階段はコンクリートそのものです。
窓が広々と取ってあるので見上げると眩しいくらいです。
展示が行われている場所は別として、成羽美術館の館内は窓が大きく広く取られています。
美術館でこれだけ窓がある場所も珍しいのではないでしょうか。
1階にあるロビーはその象徴のような場所で、眩しいくらいの日の光を浴びる事が出来ます。
窓の外はコンクリートの壁に囲まれているような風景ですが、上手く採光できるように調整して建てられているのでしょう。
ここは安藤忠雄さんの才覚を感じられる展示室と言ってもよさそうですね。
このロビーからトイレや、研修室などへ続く道路があります。
こちらはまさにコンクリートむき出しです。
ロビーから外に出る事も出来ます。
この場所から見る建物は、非常に独創的な形に感じられます。
こちらはエジプトコレクションの部屋です。
なんとこちらも写真可です。
考古学ファンの方もカメラを持って来てみたくなるのではないでしょうか。
そしてこちらは児島虎次郎さんではなく、植物化石のコレクションです。
高梁市成羽町は植物化石の発掘でも有名で、40種にも及ぶ新種が発見されています。
このエリアでは化石を堪能できます。
こちらはこの日は何も展示していませんでしたが、一般向けの展示スペースです。
普段は地域の絵画サークルや小学校の児童による作品などの展示が行われていて、こちらも非常に楽しい場所です。
訪問した時期は世界的に新型コロナウィルスの感染が問題となっており、展示が無かったのもその影響なのかもしれません。
そしてこちらが売店と喫茶コーナーです。
児島虎次郎作品のポストカードや、植物化石のグッズなどを扱っています。
このような恐竜ブローチも販売しています。
これは化石の研究をしている学芸員の方の手作りなのだとか!
凄いですね!
訪問をしたのは2020年4月9日で、実は翌日から先述の新型コロナウィルス感染拡大に伴い休館が決まっていました。
売店の方が「消毒などの最大限の配慮を続けながら、美術品を皆さんに見て頂けるように頑張っいこうねと、皆で離していたのですが…」と、悔しそうにお話をしておられました。
引き続き展示をご紹介します。
これは児島虎次郎さんが実際に愛用していたバイオリンです。
バイオリンを見られるのはもちろん嬉しいのですが、実は以前は同じ場所に児島虎次郎さんのアトリエの中にあった椅子が展示されていました。
その写真も撮りたかった!
また機会がある事に期待しましょう。
そしてこちら。
僕は児島虎次郎さんの作品でこの鸚鵡と少女が一番好きです。
実物は非常に立体的に見えて、目を引き付けられます。
今回もじっくりと目に焼き付けてきました。
また色々な展示が行われる中で、写真を撮りに行けるような機会があればいいなと思います。
そして、次に行く時はマスク無しで行きたいですね!