総社市長選告示 現新2人が立候補 8年ぶり選挙戦 10月1日投開票(https://www.sanyonews.jp/article/1455672)
無投票で片岡市長の再選決定かと思っていた総社市の市長選に新人候補が立候補していました。
どのような人なのか見てみましょう。
小西治彦さんってどんな人?
新たに立候補したのは元兵庫県議の小西彦治さん。
兵庫県伊丹市の会社経営者で、政治家としては兵庫県議、伊丹市議を経験しています。急に出てきたので泡沫候補のような人かと思いましたが、政治家としての経験は充分におありの様子。
元々は維新にいた人なのだとか。
そして岡山県や総社市にはゆかりの無い人物です。
倉敷ケーブルテレビの記事では「これまでの経験を生かす場を求め全国の首長選挙を対象に探した中で総社市長選への立候補を決めたということです。」と紹介されています。
要は「首長になりたい」が先にあって、選挙のタイミングや都市の規模などの諸条件に合うのが総社市だったと、そういう事でしょうか。市議、県議、首長…とステップアップがご希望なのでしょうね。
首長と居住要件
小西さんの経歴を見て「総社(岡山)の人じゃないんじゃん!」と思った方もいると思いますが、首長選挙の立候補の要件に居住実績は含まれません。
地方議員の場合は3か月以上の居住実態が必要です。住民票を移しているだけで、住所の家には誰もいなくて当選が無効になった…なんてニュースが報じられる事もあるのでご存じの方も多いと思います。しかし首長になると、これが必要なくなります。
地元の声を届ける事が重要である議員に対し、首長はリーダーとして優れた人を広く募集する事が重視されているようです。
なので要件として総社の人である必要はないのですね。
もちろん住民感情は別です。地元の人が立つ方が…と思う人は多いでしょう。
感想、どうなる選挙戦
小西さんが事前に総社市の下調べをしていないとは思えませんが、総社市の市長は西日本豪雨の際の迅速な采配で総社市どころか岡山県外からも幅広い支持を集める片岡市長です。今回の選挙にも早々に立候補を表明しています。
地元の主要な組織票は既に取りまとめているでしょうし、そもそも市民からの人気も非常に高いです。
マイナス要素としては既に四期目という長期政権で、更に五期目を目指すという点でしょうか。市長の能力云々ではなく多選に対する批判はあるかもしれません。
しかしそれを差し引いても、片岡市長の再選で決まりではないでしょうか。
前回が無投票だったので、人口7万人規模の市で連続で無投票になる事が避けられた点では小西さんの出馬は意義のあるものと思いますが、それ以上の結果は難しそうです。今回の選挙の注目点は片岡市長がどれくらいの票を獲得するのかでしょう。
前々回の選挙が元市長と争って約19,700票。初当選の時が同じ元市長と争って22,140票。どこまで票を伸ばすのか、もしくは多選などの批判から落とすのか。
そこに注目していきたいと思います。