岡山市北区栢谷を散策していると、「交通安全」の文字が刻まれた石柱がありました。
この手の石柱で交通安全と書いてあるのは珍しいです。
どこかの団体や企業の寄付だろうかと思ってみていると、反対側にちょっと気になる内容が刻まれていました。
香和中学三年生 林 美知子
昭和三十九年五月一日 行年十五歳
香和中学は津高地域を学区とする学校で、この石柱がある場所から北へ徒歩10分弱程度の場所にあります。
側面側には戒名が刻まれています。
これは推測でしかありませんが、林 美知子さんは登下校などで移動中にこの場所で事故に遭って亡くなったのではないでしょうか。
石柱のある場所は信号のない交差点です。そこを渡れば土手沿いの道を歩いて中学校に到着します。
事故後にご遺族かPTA、学校の同級生有志などが悲劇を繰り返さないために交通安全の石柱を建てた。
そのよう流れを思い浮かべました。きっとこの石柱は後の多くの香和中学校の後輩たちの命を守ってきたことでしょう。