バスと路面電車「運賃無料デー」…利用者が向かった先は?【岡山・岡山市】(https://news.yahoo.co.jp/articles/e15664fdf238e0dada7e75b9a672a9dc0bdea035)
2022年7月24日、岡山市内を走る路線バスと路面電車の運賃が一日無料になる取り組みが行われた。
新型コロナウイルス禍で利用が落ち込む公共交通の需要喚起を目的に市が昨年度に続いて企画した。
無料デーとは
去年に続いて2回目の実施です。
運賃については事業者ではなく市が負担するので、バス・路線バス業者への補助金としての側面もあります。
既に年内のスケジュールは公表されており、残り7回が予定されています。
(岡山市の広報資料より)
対象となるルートは市境をまたぐルートを含む市内全て。一部でも岡山市を通れば対象となるので市外に出た場合は行きも帰りも無料になります。リムジンバス、コミュニティバスなどの対象外もあります。
各社のインタビュー記事を見ていると倉敷や玉野など、この機に遠方へ向かうという人も多いようです。
利用は岡山市民に限りません。
ネット上の意見
SNSでは概ね好感触です。
たまたま乗ったら無料デーだったというラッキーな人もおられるようです。
対してニュースサイトのコメント欄を見ると批判的な意見も多くあります。
さすがヤフコメ。その論拠としては無料デーの利用者がその後のバス・路面電車の利用促進につながらないのではないかというものが多いようです。
しかし市がそこを目的としているのかは微妙です。
主催である岡山市公式サイトの案内ページには下記のように書かれています。
公共交通利用を促進するとともに、買い物やレジャーなどの外出機会を創出し、経済の活性化を図ります。
この一文だけを読むと岡山市の狙いとしてはこれを機にバス通勤が増えるなどの効果よりも、単発での経済効果を期待しているようにも感じます。
税金を払う市民としては税金を投入するのであれば恒久的な効果を期待したい。岡山市としては運賃無料デーの設置によりバス事業者や行き先である観光地や商業施設が潤うようにしたい。
ネット上の意見だけが全てではありませんが、この辺りにミスマッチがあるのかも知れません。
ネット上では結果に対する統計データのようなものが見られませんでした。
岡山市は周辺商業施設、観光地への影響、そしてネット上での懸案事項と思われる定期券や回数券の販売状況が好転したかどうかなどを検証したデータを公開した方がより賛同が得られるのではないかと感じました。
ちなみに私の住む玉野では駅前やみやま公園などで明らかに人が増えていました。
岡山市の税金で潤わせていただいているのは心苦しい部分もありますが、波及効果は決して少なくないように感じます。
関連リンク:無料デーのスケジュールなど(岡山市公式サイト)
運賃無料デー・実施内容(PDFファイル)