玉野市奥玉地区を散策していると、地蔵堂がありました。
なかなか立派なお堂です。
備えられているのは造花でしたが、きれいに管理されているのがよくわかります。
お堂の中に詳細が記されていました。
天明3年(1783年)に作られた地蔵で、安産や子育てのご利益で知られるそうです。
右手に魔除けの錫杖、左手には一切衆生(全世界の人間)の心願を叶える宝珠と貼り紙にあります。
錫杖は自然の枝が用いられているようです。
それほど古いものではないようなので、定期的に新調されているのでしょう。
玉野市奥玉地区は三井E&S造船の全盛期に住宅地の不足を補う為に開発された土地です。
しかし江戸時代の1783年に作られた地蔵があるということは、部分的には既に人が住んでいた土地だったのですね。
地蔵があるのは奥玉3丁目、山裾の斜面に広がる辺りです。
この辺りが奥玉の開発以前からあった集落ということなのでしょう。