酒気帯び運転 倉敷市職員を逮捕 容疑で児島署(https://www.sanyonews.jp/article/1091821?rct=jiken_jiko)
2021年1月19日、岡山県警児島署は道交法違反(酒気帯び運転)の現行犯で、倉敷市の職員の50代男性を逮捕しました。
酒気を帯びた状態で乗用車を運転、事故を起こした疑いです。
概要
事故が発生したのは倉敷市児島上の町の住宅地の市道です。
以下はKSBの動画です。
事故は縁石に乗り上げる自損事故ですが、動画を見るとフロントガラス、運転席側のドアまで傷が入っています。
乗り上げた拍子に勢い余って横転させるような事故だったのでしょう。
飲酒検知では呼気1L中0.5mgのアルコールが検出されています。
0.15mg以上が酒気帯び運転の基準で、免取になる0.25mgも大きく上回っています。
0.5㎎はどんな罰則があるの?
0.5㎎の飲酒運転がどのような罰則になるのか調べてみました。
ニュース記事によると「酒気帯び運転」なので、行政処分は下記のようになります。
・点数:25点
・処分:免許取り消し
・欠格期間:2年
いわゆる一発免取です。
そして0.25㎎以上の飲酒では、それ以下の場合の90日に対して欠格期間が一気に長くなります。
上記の通り2年の欠格期間が設けられているので、この男性は2年間は免許を再取得する事が出来ません。
男性は倉敷市下水普及課の勤務で、どのようなお仕事をされているのかは判りません。
しかし民間企業で車の運転が必須の仕事をしている場合などは、これによって職を失う可能性もあります。
飲んだら乗るな!ですね。
ちなみに飲酒の基準で酒気帯び運転は、1l辺りの呼気中のアルコール量が「0.15mg以上0.25mg未満」と、「0.25mg以上」の二つに分けられています。
0.25mg以上はいくら飲んでも同じなのかというと、これは少し事実と異なります。
酒気帯び運転の上に「酒酔い運転」があります。
この酒酔い運転は呼気中のアルコール量は基準になっていません。
文字通り酒に酔っている状態で、事故が起きた当時にまともな受け答えが出来ない、まっすぐ歩く事が出来ない事が基準です。
なので今回のように0.5mgやそれ以上が検出されるような飲酒をしていても、警察との応対をきちんと出来る状態なら酒気帯び運転です。
逆に漫画に出てくるような酒の匂いや、ちょっと舐めただけでも泥酔して歌い出してしまうような人なら、酒気帯び運転の基準値である0.15mg以下しか呼気中のアルコールが検出されなくても酒酔い運転とされてしまうかもしれません。
逆に言えばお酒に強い人は、いくら飲んでも酒気帯び運転という事になります。
個人的には不公平感を感じますが、運転をする能力の問題なので仕方ないでしょう。
酒酔い運転の場合は点数が35点、そして免許再取得までの欠格期間が3年と非常に長くなります。
ここまでが行政処分です。
刑事罰では呼気中のアルコール量は関係なく酒気帯び運転が3年以下の懲役/50万円以下の罰金、酒酔い運転が5年以下の懲役/100万円以下の罰金と非常に厳しい内容になっています。
…と、難しく書いてきました。
しかしちょっと飲酒を我慢したり、代行運転に依頼するだけで簡単に回避できるリスクです。
我々はしっかり回避していきましょう。