倉敷市が「特別定額給付金」の給付ミス 給付を受けた市民からの連絡で発覚 岡山(https://news.yahoo.co.jp/articles/8d37c3fa125a4552aded4a27dabb2a22b5ba6688)
概要
2020年6月19日、倉敷市は特定給付金の10万円の給付(振り込み)に関して3世帯でミスが発生した事を公表しました。
誤って異なる世帯の口座へ振り込む事例が1件(※2世帯)、受け取りを辞退していた人の分を振り込んでしまう事例が1件で、市民からの連絡で発覚しました。
これは何件かは起こるだろうなと思っていました。
ミスをしてもいいという訳ではありませんが、膨大な量を迅速に処理する中で数件のミスは市の方を責めるのは可愛そうな気がします。
実は厄介な振り込みミス
ただ、この振り込みミスは意外と難しい部分があります。
銀行に「ごめん、間違えて振り込んじゃったからもとに戻して!」と頼んでも、銀行は対応できません。
これは私の以前勤めていた会社で実際に発生したことがあります。
振込口座を入力し間違えて、しかも確認画面でたまたま名字がよく似た別人だった為にそのまま送金したのです。
仮にAさんに送るはずの10万円をBさんに送金してしまったとしましょう。
この10万円はとりあえずBさんの管理するお金になります。
なので銀行が「間違いだったから元に戻すね」と勝手に持ち出すことは出来ません。
手順としては銀行がBさんに連絡をして、その承諾の上で組戻というお金を戻す手続きをします。
この時に何かしらの理由でBさんと連絡が取れなくなっていると、非常に時間がかかってしまうのだそうです。
もしBさんが戻すことを承諾しない場合は訴訟なども可能ですが、金額によっては訴訟で赤字になってしまう危険性もあります。
また誤ってか故意にかお金を使ってしまい、残っていないという場合は訴訟をしても取り戻せない可能性も考えなければなりません。
今回の事例は記事から察するには順調に進んでいるようですが、振り込みミスは意外と重大なミスであるのです。