岡山市の山陽学園大地域マネジメント学部の白井信雄教授(環境政策)が、西日本豪雨の被害に遭った5県を対象に行った意識調査の結果を発表しました。
岡山県についてご紹介します。
・警報や予報などの情報を常に得るようになった
岡山県は55%が「全くその通りだ」「その通りだ」と回答しました。
県内には「雨はそのうちに止むだろう」とか、「岡山は警報が出ても、どうせ何もないんでしょ?」といった意識が少なからずありました。
特に与えられる情報の読み方は、数値以上に大きく変化していると思います。
ちなみに豪雨前は31%だったそうです。
・避難場所や避難経路を確認するようになった
岡山県は42%が回答しました。
これは私も考えました。
水が上がってきた時に、では車はどこに持っていけば安心か?とか。
事前に考えてシミュレーションしておくことも大切ですね。
・西日本豪雨のような災害は想定外だった
岡山県の回答は76%でした。
これは如実に表れていますね。
晴れの国だし、台風は岡山を避けて通るし、災害なんて…、と。
実際に岡山県は災害の少なさから、東日本大震災の際に移住先として人気を博していました。
76%という数字は、県民の油断を表しているのだと思います。
・西日本豪雨の被害は住民一人一人の意識や備えが不十分なため深刻なものとなった
やや厳しめの設問ですが、岡山県では42%が回答しています。
私は玉野市出身で海の近くに住んでいますが、十数年前には高潮で市内に大きな被害が出ました。
そして西日本豪雨で言えば川の氾濫で大きな被害が出ました。
その近くに暮らす事は、海が綺麗、川が綺麗…様々なメリットもありますが、リスクもあります。
故郷では海が見える土地が人気だったりしますが、そういうデメリット、リスクが存在する事も忘れてはいけないなと思いました。
・地球温暖化がますます進行し、危機的状況になる
岡山県では63%が回答しました。
気象庁が西日本豪雨の原因として温暖化の影響を挙げた事に由来する設問です。
温暖化についての難しい事は判りませんが、今までは大丈夫だった堤防などが通用しない事が増えてくるかもしれない…そんな危機感を持って、避難所の利用なども増やしていくべきなのでしょう。
・二酸化炭素などの排出削減のための対策を自分自身が実施しようと心掛けている
上の設問に関連しての内容だと思いますが、こちらは36%。
排出削減…と言われても、な人は多いと思います。
対策が何なのかによりますよね。
電気自動車やハイブリッド車に乗る事が対策でいいのか?
それとも普段の買い物の素材からプラを少なくするなどの行動が対策なのか?…難しい設問ですね(笑)
ただし意識して自発的に何かをしている人というのは36%という事でしょう。
このように災害の少ない岡山県でも、人々の意識が高まっている事が判りました。
岡山は環境的に恵まれているので、恐らくこのような被害が出る災害は稀なのでしょう。
しかし今の意識を維持していく事を忘れないようにしたいですね。