サイトの舞台探訪のコンテンツや、過去にこのブログでも紹介した事のある映画「県庁の星」。
撮影の一部が岡山県で行われており、特に県庁の職員が民間の企業を体験する為に派遣されたスーパーとして、高梁市の ポルカ天満屋ハピータウンが使用されています。
その辺りの詳細はサイトのコンテンツをご覧ください。
今回紹介するのは劇中で使用されていた看板です。

満天堂というのが劇中でのお店の名前でした。
この看板は駐車場に置かれていたもので、現在でも屋上駐車場の屋内に保管されています。
現在のところ、ポルカで一般人が見学できるのはこの看板のみです。
…が、実はこの看板にはもう一つの顔があります。
この看板は劇中で重大な役割を果たします。

劇中で県庁さんと呼ばれる主人公が派遣された満天堂は閉店の危機に瀕していました。
そんな落ち目のスーパーを象徴したのが、錆びだらけの状態で駐車場に置かれていた看板です。
しかし主人公の活躍でスーパー全体が勢いを取り戻していく様子が描かれる途中で、さりげなくこの看板が真新しい状態に新調されている様子が映ります。殊更に強調するわけでもなく、しかしお客さんの目に触れる看板を汚れたままにしてはおけないという意識改革が起きた事を明示する役割を果たしていたのです。
看板は表裏に作られており、片面が現在展示されている綺麗な側、そしてもう片面に汚れた側があるはずです。しかし看板は裏が見えない場所に設置されており、現在の状況は判らないままでした。
それが今回の訪問時、看板が少しだけ動いていて裏側を確認する事に成功しました。

角度的に少しだけ裏側が見えるだけなので、写真もこれだけしかありません。
しかし間違いなく錆びて汚れた状態で客を迎えていた頃の駐車場看板の面が残されされている事が分かります。
看板は表裏で汚れた時期、綺麗な時期を兼ねていたのですね。
ようやく確認できました。
