今回は昨日のブログの続きになります。
玉野市玉地区にある飲み屋の廃墟群を紹介しました。

建物の老朽化が進んでおり、玉野市が所有者からの連絡を求める公示の看板を立てた…という話題でした。
実はこの中に建物がしっかり残されている状態のカラオケスナックがあります。店主が急逝するわりと最近まで営業していたお店です。

この建物が建付けが悪くなったためか、ドアが解放された状態になっていました。
という事で中に入らずに見れる範囲の写真だけを紹介します。建物への侵入は違法ですが、それ以上に老朽化でいつ倒壊が起こるのか分からない状態です。
中に立ち入るような事は絶対にしないでください。

入り口の正面がカウンター席になっています。
まるでさっきまで営業していたかのような風景です。
前述の通り店主の急逝で閉めたという事情もあり、退去の為に荷物をまとめたりする事は無かったのでしょう。
後ろの棚にはお酒の瓶がそのまま残されています。

お店の奥側です。外から見ても分かる通りとても小さな建物です。
座席はカウンターのみだったようですね。

左奥には造花が座られています。
廃墟の中に色あせない花というのがミスマッチの妙で、やけに美しく見えます。
尚、写真は明るく見えますが、これはスマホの機能によるもので、実際にカメラを構えている私自身には何があるのか見えませんでした。

では反対側も見て行きましょう。

カラオケのステージになっています。
狭いお店ながらもカラオケはしっかり楽しめるようにステージが作られていたのですね。
カラオケの機械は見当たりません。さすがにリース物件の回収はきちんと行われたようです。

ちなみに開いているドアはトイレです。気持ちよく歌っている人の横をトイレに行く人が通るという、なかなかシュールな風景が見られたのでしょう。
石油の缶と石油ストーブも残されています。私の記憶でも亡くなられたのは冬でした。その時には従業員の方もおられましたが、お店を引き継いだりせずに早々に畳んでしまったのでしょう。

時間が止まったようという表現がありますが、まさに店主の逝去と共に止まったままだったのですね。
月日は流れ、造船不況は尾張が見えず、町に賑わいが戻る事は無く、更地になる日を待つばかりになってしまいました。残念ですね。




こちらもお勧め  【総社市】雪舟荘跡地は今…?