某所で懐かしいマッチ箱を見つけました。
そろそろマッチ箱それ自体が懐かしいような時代になってきましたが…。
こちらはかんぽの宿 美作湯郷のマッチ箱です。
美作湯郷簡易保険保養センターとありますが、いわゆるかんぽの宿です。
これはGoogleマップに残されている営業時の様子ですが、この写真の翌年の2015年に施設は閉鎖しました。
現在も建物は残されていますが、特に再利用などの予定はないようです。
マッチ箱のデザインではロードサイドの店舗のように見えますが、実際は山裾の閑静な立地です。
決して華やかではないものの、温泉旅館としては寧ろ実際の方がいいと感じます。
箱の裏側はアクセスマップになっています。
どのルートを使ってもタクシーを挟まずにたどり着けなかったのですね。
若い方はご存じないかもしれないので、かんぽの宿について簡単に説明しておきます。
かんぽの宿は日本郵便が郵政民営化以前から運営している宿泊施設のブランド名です。名前にかんぽとつく事から分かる通り、元々は日本郵便の「簡易保険」加入者が利用するための施設としてスタートしています。
運営は決してうまくいっておらず巨額の赤字を出しており、徐々に廃止や売却が進められています。
この記事を書いている2023年1月時点ではすでに日本郵便による運営の施設は一か所のみ(かんぽの宿恵那)で、これも後に自治体の運営に移ることが決まっているようです。