国際先進医療センター(岡山)/破産手続き開始決定 外国人向けの医療サービス 新型コロナ関連倒産(https://n-seikei.jp/2021/06/post-76259.html

 

概要

2021年5月31日、岡山市の国際先進医療センターが岡山地裁において破産手続きの開始決定を受けました。
負債総額は約5000万円。

日本で医療を受ける目的で来日する外国人の為の会社で、新型コロナウィルスの影響で売り上げが激減、破産に至りました。

記事中の住所が岡山市南区東畦でよく通る辺りなので、そんな施設があったのかと思って調べてみたら、個人の家のような建物でした。
代表者の家なのかもしれません。

国際先進医療センターとは

この会社は名前を見た時に医療機関が倒産したのかと思ったのですが、医療機関というより医療ツーリズムの会社なのですね。
医療関係というよりは、寧ろ旅行代理店なのでしょう。

帝国データバンクでも扱われていたのですが、日本で医療を受ける人の為に申し込みや支払いの代行、更に当日の検査などへの立会い、結果などの書類の翻訳が主な仕事だったそうです。
希望があれば普通の旅行としての観光などもプロデュースしていたのだとか。

顧客は主に中国人。
新型コロナウィルスの為に外国からの人の流れが止まり、売り上げが低迷しました。

感想

自国での商売をしっかりしておかないと、何かあった時に会社が持たなくなる。
社会人になった時に受けた講習で、確かトヨタ自動車の話題だったと思うのですが…、そんな事を教えられたことがあります。

当時は「これからの時代は海外を主軸にする商売もあるはずだ」なんて生意気なことを思った物ですが、今になってそういう事なんだなと思い知らされています。
経済的にも治安的にも平和な時代が続いていたので、緊急事態というのを考えた事がありませんでした。

観光関連などの仕事の方と話をしていると、やはり中国人観光客への依存度は伝わってきます。
私のサイトでも中国からのアクセスは決して小さくない割合を占めていました。

今後も国内の動きの回復とともに、やはりインバウンド需要の回復を待ちながらのやりくりになっていくのでしょう。
しかし世界や経済が落ち着いたら、それぞれに自国で足のついた基盤を築く事は課題の一つとして掲げていかなければいけないのだろうなと思います。

こちらもお勧め  【嘘つけ】岡山南署・無免許ひき逃げで男逮捕 容疑で