情報源: 肺を提供した男の子の両親が精神的苦痛を受ける 移植手術を説明なく放送、岡大病院やTBSを提訴 岡山市(KSB瀬戸内海放送)

岡山大学とTBSが放送したテレビ番組の内容で提訴される出来事が起こっています。

経緯

問題になっているのはTBSが放送した岡山大学での手術のシーンです。
今回、訴えを起こしている亡くなった男児の両親は、2017年に脳死判定を受けた我が子の肺を臓器移植の為に提供していました。

しかしその手術の様子が事前の連絡がないままスーパードクターズという番組で放送されてしまったのです。
国内最年少の1歳児への肺移植として放送され、取り出された肺はモザイクが掛かっていない状態で、医師が「軽くて良い肺」と話す様子も放送されていました。

母親は「まるで息子を物のように扱われた気がしました」とコメントしています。

更に手術日が明らかにされていた事も問題視されています。
番組内では肺を提供した男児の情報は流されてはいませんが、手術日などの情報から事情を知っている人であれば特定できる状態になっていたのです。

感想

これは事前の連絡なしでして良い内容ではないと思います。
個人的な事を言えば、事前に連絡があっても勘弁してほしいと思いますし、医学の発展を伝える為に妥協したとしても、記事中から読み取れる以上に色々を隠してほしいです。

ちなみに訴えを起こされた側の岡山大学とTBSのコメント。

岡山大学「ドナーのご家族にご心痛を与える結果となったことは誠に遺憾です。訴状については内容を精査し適切に対応します」
TBS「訴状を受け取り次第、内容を精査して対応を検討致します」

岡山大学は遺憾という言葉で謝罪に近い表現を用いていますが、TBSはとりあえず現時点での謝罪は無し。
訴状を確認しないと発言がしづらいというのは判りますが、何か遠回しでも良いのでそれに近い表現はしてほしかったなと思います。

今後は取材される側の岡山大学、そして放送した側のTBSの間でどのようなやり取り、確認があった上で先述のような放送がなされたのかについて明らかになっていくのでしょう。




 

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