山陽新聞の玉野圏版を見ていると次のような記事がありました。
両備バスが2022年1月末で宇野駅~横田口の路線バスの休止を検討しているそうです。
以前にめぐりんの新規路線への参入で揉め事があった際に、赤字の路線からの撤退の方針が立てられ、玉野市もその余波を受けるところでした。
それは一旦収まりましたが、やはり採算の合わない路線をいつまでも民間が支えていくのは無理なのでしょう。
国道30号などで宇野~岡山間のバスを見かけると、通勤の時間帯以外は申し訳なくなるような乗車率なのが分かります。
両備バスの休止の穴を埋める為にシーバスの投入が決まりました。
平日のみの運行で午前と午後に2便ずつ計4便で、それ以外は既存のシーバスや乗り合いタクシーのシータクで代替してもらうという事になります。
現在のコロナウィルスの影響でバス会社の余力が減ってきているのが主原因でしょうが、一旦取りやめた赤字路線が再開される見込みがあるとは思えません。
事態の収束が遅れれば更に追加の休止が浮上する可能性もあります。
シーバスで不便を解消するのも一つの手段ですが、それが重なっていけばバス事業者にとっても「無理して続けなくても、コミュニティバスが引き継いでくれるから問題ない」という意識に変わっていきかねません。
コミュニティバスだけで全てを賄おうというのでなければ、民間業者に留まってもらうための施策は必須です。
市として現在自家用車で通勤している民間や市役所の職員にバスの利用促進をするような働きかけがあっても良いのではないかと思います。