バイク用のナビを買い換えました。
以前使用していたのはTNK-BB5000という機種です。機能面はまずまず気に入っていたのですが、経年劣化のためかBluetooth機能でエラーが頻出するようになったのと、マップの更新も無いので思い切りました。
今回選んだのはSPEEEDERのPD-003B-V21という機種です。
こちらです。
バイクナビを持っている人、ネットショッピングで探したことがある人なら分かると思いますが、色々なメーカーで使い回されている筐体です。
私がこれまで使ってきたTNK-BB5000も実は同じ筐体。

有名どころだとナンカイもこの筐体でナビを販売しています。
ナンカイは使ったことがないので分かりませんが、TNK-BB5000とPD-003B-V21どちらもベースは同じでWindowsの組み込み式OSが入っています。
ナビのUIなどは多少異なりますが、基本的な機能は同じです。
これは後述するメディアプレイヤーも同じです。
前の機種に大きな不満がなかったこと、そしてこれなら現在使用している取り付け用のマウント類をそのまま流用できるのでこれを選びました。
機能について
では機能を見ていきましょう。
まずはナビ画面から。
こんな感じで広域~詳細、そして写真に出ている2Dの他に3Dも選べます。
右左折が必要な交差点になると、画面に拡大表示されます。
右左折のアナウンスは50m手前、30m手前、直前の3段階。
バイク用のナビは自らの走行音でアナウンスが聞き取りづらいですが、さすがに3回アナウンスがあれば聞こえます。
各種設定はこちらの画面で出来ます。
ナビとして一通りの機能は揃っています。
3D地図については画面自体も小さいですし、あまり実用的な機能ではありません。
それと残念なのはバイクのサイズを指定する事が出来ない点です。
これは前に使っていたTNK-BB5000も同じです。125cc以下の場合だと有料道路や一部の一般道路がで走れない道があります。その指定は出来ません。
有料道路はルート案内で「一般道優先」という項目を選ぶと除外されます。
下の画像ですね。
このナビの推奨ルートは時間優先の設定で、近距離でも高速道路を選びがちです。
私は250ccのバイクに乗っているので使用は出来ますが、近場に行くのに高速道路を使いたくありません。
なのでここで「一般優先」を選択します。
125cc以下のバイクに乗っている人も一般優先を選び、後は一般道路で原付きなどの通行規制がないかは現地で確認することになります。
目的地の検索方法は住所、電話番号、施設名と言った基本的な機能は揃います。
そして目的地先で使える周辺施設検索も。
現在地から近いスポットを探すものです。
観光地のようなものから、ガソリンや金融機関などもしもの時に便利な項目もあります。
こんな感じで近い場所のスポットが表示されます。
この他にるるぶの観光スポット案内も入っていて、簡単な解説を読むことも出来ます。
バイクに乗ることを優先で、特に目的地を定めないツーリングの時に便利かもしれませんね。
経由地の設定はないので、逐一の入力が必要です。
ナビは昔ながらのもので、到着時間は渋滞などを考慮せずに「その道を指定速度で走れたら○○分」といった決め方です。
なので基本的には到着予定時刻より早くなりますが、渋滞の時間帯だと目安の時間より遅れます。
ルートをハズレた場合のリルートも対応していますが、時間がかかるので可能なら路肩などに停車して待つほうが良いです。
Bluetooth接続は弱いです。これはTKB-5000に劣ります。音楽再生がブツブツと途切れる事があります。
なるべくインカムとナビを近づけるように設置しましょう。
取り付け方法、配線などについて
取り付け方法はバッテリーからの給電とUSB接続です。
メーカー推奨はバッテリーからの給電です。
このような配線がついています。
これをナビ用のマウンタに取り付けることで、ナビを設置すると給電出来ます。
なのでバッテリーから給電する場合でも、ナビは取り外し可能です。
盗難の恐れがあるので屋内に盛って入りましょう。
起動はバイクからの給電と連動するので、バイクのアクセサリーオンで起動、エンジン停止でオフになります。
そしてもう一つの接続方法、USBケーブル。
なんと未だにMini USBです。
中国製品は意外とMiniの規格が生き残っていますね…。
注意が必要なのが、このUSBケーブルが何でも使える訳ではないのです。
写真を見ていただけると分かると思いますが、本体に挿す側の(右側)金属部分が普通のMini USBよりも長いのです。
これは本体のUSBポートに防水カバーを付ける為に、位置が深くなっている為です。
普通に販売されているMini USBでは足りません。
一応、プラグ周辺のプラスティックを削る事で装着できるようになりますが、純正のコンセントを無くさないように気をつけましょう。
USBポートの反対側がMicro SDカードと3.5mmのイヤホンの為のポートです。
SDカードのスロット部分も深いので取り外しの時はイライラします。
SDカード内に入れたメディアを再生することが出来ます。
再生できるのは音楽、動画、写真、そして電子書籍です。
音楽はmp3とwav。
リピート、ランダム再生に対応。サムネイル画像は表示されません。
全てフォルダで管理するので、ジャンルやアーティスト名などの分類は自分で行ってSDカードへコピーします。
やり方は後述しますが、ナビと音楽の同時再生は可能です。
動画は使用したことが無いので分かりません。
本体の性能からするとかなり小さめにコンバートしたファイルでないと難しそうです。
写真は表示速度が緩慢なので、ほぼ使えない機能です。
電子書籍はtxtファイルに対応するので、青空文庫などで気に入った小説があれば到着後の時間つぶしに出来るかも知れません。
そしてゲーム機能も。
地味に充実しています。
こちらも暇つぶしにはなるかも知れません。
更にこんな機能もあります。
カレンダーと計算機、ユニット変換です。
カレンダーは日付を表示するだけ。曜日の確認くらいしか出来ません。
計算機は普通ですが、バイクに跨って計算する機会はないでしょう。
ユニット変換は単位の変換です。1mは何マイル?とか、そういう機能ですが、これもバイクナビで操作する必要があるとは思えません。
続いてはマウント。
庇が付いているので地味に便利です。
これは見易いので、取り付けが可能ならぜひ使いましょう。
マウントの裏側にはスタイラスペンが付いています。
このナビは最近のスマホ類とは異なり、感圧式が採用されています。
スタイラスペンもそれ用ですが、バイクに乗っていてペンを持って操作することはないでしょう。
アクセサリーバーに取り付けるための器具もあります。
これらはTNK-BB5000とほぼ同じなので、新しく取り付けし直す必要がありませんでした。
厳密に言うとTKB-5000の方が少し緩く、PD-003B-V21の方がキツめです。
感想、レビュー
最後にナビの感想などを書いておきます。
ナビの機能はバイク用ナビということでシンプルに作られています。
バイクナビに求められるのは恐らく機能面よりも、Bluetoothによる音声の発信機能、防水機能、シンプルで見易い画面だと思います。
その点ではきっちり押さえています。
音声での案内も判りやすいです。Bluetoothがたまに途切れるのがストレスですが、ナビとして致命的とまでは言えません。
前述の通りバイクの排気量指定がない事や、経由地の設定が無いなどの不満点があります。
それとたまに大回りなルートを選ぶこともあるので、多少は人間の判断で違うルートに進むのも良いかも知れません。
前のTNK-BB5000との比較で言えば、比較的多機能になりました。
反面でボタンが小型化してグローブをした状態では操作しづらくなりました。
TNK-BB5000ではBluetooth接続時の本体の音量が固定だったのが、本体側の操作も可能になりました。
個人的にはTNK-BB5000の方が使い勝手は良かったです。しかしあの機種は地図の更新無料を謳っておきながら一度の更新も行わずに廃盤になったので、もう地図が古すぎます。
TNK-BB5000からの乗り換えについては、多少の違和感がある程度で恐らく問題はないでしょう。
音楽とナビの同時再生について
純正の使い方ではナビを使う時に音楽再生が出来ません。
楽しいツーリングに好きな音楽を流したいという人も多いと思います。
実はこれは可能です。
メディアプレイヤーは同じなので、過去に投稿したTNK-BB5000の画像で解説します。

これがメディアプレイヤーの再生画面です。
ここからナビの画面に移る時に「⇦」のボタンを押すと、メディアプレイヤーの再生が停止します。
同時再生をする場合は、画面下のあたりにある「🏡(ホーム)」のボタンを押します。
すると音楽の再生が続いたままホーム画面に戻るので、そこからナビを起動して操作します。
尚、この機能はあくまでもナビとメディアプレイヤーが同時に立ち上がっているだけです。
なのでナビの画面に曲名の表示や曲送り、曲進みといったボタンは有りません。
全てインカムの方で操作することになります。
また、右左折などのアナウンスについてもナビの音声に合わせて音楽のボリュームが下がるなどの機能もありません。
なのでアナウンスが聞き取りづらくなるデメリットがありますが、それでも音楽を再生したい!という場合は活用して下さい。