今日は岡山駅のそばにある岡山シティミュージアム内の『岡山空襲 展示室』へ行って来ました。
4階の展示室において『岡山戦災の記録と写真展-戦争の中の岡山市民の備え-』という展示が行われていたのを見てきました。
戦時下の岡山で、実際に空襲が起こった際にどのように対処すべきかなどを啓発した書類、ポスターや、恐らく子供向けの紙芝居などを展示している他、実際に行われた消火の実演、着用された衣服、防災頭巾などが多く展示されていました。
一番強く感じたのは、空襲は『必至』の前提で全てが進んでいた事です。
岡山県は災害が少ないので、特にあるのかもしれませんが、避難訓練などにしても、心のどこかで、自分だけは大丈夫とか、そんなことが起こるわけないじゃん…とか、そういった気の緩みがあると思います。
それが空襲に際しては、違うんです。
必ず起こる、と。
人の着ている衣服に火がついたらどうするのか、焼夷弾による火の消し方はどうするのか、部屋の照明をどのようにすれば敵から人の気配を隠すことが出来るのか…。
避難訓練で行うような最低限の準備ではなく、最大限の準備なんですね。
消防訓練で人に火がついたら…なんて練習をするのは珍しいのではないでしょうか?でも、空襲の資料には実際にそういったことが記載されているのです。
それが当時の日本のおかれている状況を、妙に物語っているようで、ちょっと不気味でさえありました。
そこまで覚悟しているのに、そこまで逼迫しているのに。
それでも戦争をやめることが出来なかった。
展示を見ていて、それは凄く感じました。
開催期間は平成26年6月19日(木)から7月6日(日)まで。
まだ始まったばかりなので、ぜひ♪
後、一つオススメの見方があります。
展示会には実際に戦争を体験してこられた方もよく来られています。
そういった方々は、非常に参考になるお話をしてくれます。
聞き耳を立てるというと、ちょっと言葉が微妙ですが、そういった方のお話も聞いてみてもいいですし、実際に話しかけてみても、皆さん気さくに教えて下さいますよ♪
ところで、今回の展示は前に展示室へ訪れた際に、学芸員の猪原さんに教えて頂いていました。
コラム『岡山空襲を学ぶ』の際に、とても色々なことを教えていただき、内容の不備などに関してはきちんとご説明までしていただいた、岡山空襲を学ぶの恩人です。
お忙しい中、ご挨拶をさせて頂いて、今後の方針について少し相談もさせて頂きました。
これは近日中に実現するということではないのですが、『岡山空襲を学ぶ』は、もう少し続きを加えていく事を考えています。
現時点での内容を少しずつでも加えて、より詳細なものにしていくという事もありますし、もうひとつ、岡山空襲後の復興という事を考えています。
これは個人的な気持ちのこともあるのですが、こういう空襲がありました。以上!という形ではなくて、これだけのことがあると、これだけの事をして戻さなくちゃいけないんです。戦争っていうのは、そういうものなんですっていう、念押しじゃないんですけどね。
現在と過去の空襲をきちんと線で結んでおきたいなーって思っています。
資料が無いわけではないのですが、結構点在しているような感じで。
そこだけに集中して進めていくには、ちょっと負担が大きいので、普通にサイトを更新しながら、色々な資料を探す中で、それらしいものを見つけたら、どんどん調べていくというような方向で考えています。
なので、どこかのタイミングでまとめてアップするのか、はたまた資料が揃った順に…、例えばなのですが路面電車は歴史をまとめた資料が多いので、すぐにでもアップできる状態なので、今回はこれをアップして、次回はまた1年、2年空くかもしれませんよーっていう形にするのか、とか。
何も決まってない状態ですが、そんな風な方針を持っています。
堅苦しいね(^^;)
以上、ご報告でしたっ!