外字エディタが起動しない-原因究明編
WINDOWS XPで外字エディタが起動しないという事象が発生しました。
厳密に言うと立ち上がって一瞬で落ちてしまいます。
起こるようになったのは別のPCで作った外字ファイルを移動させた後からです。
この作業が怪しいですね。
ネットで調べてみると、Microsoft社でレジストリの問題を取り上げていました。
http://support.microsoft.com/kb/882559/ja
上記のページの通りの作業をしていて、一つ気になる点に気付きました。
今回の問題が起きたPCには外字を構成する二つのファイルの内、eudc.eufが存在しません。
外字はeudc.tteとeudc.eufの二つのファイルで構成されています。
前者がいわゆる外字の形を、後者はその情報などを司るファイルです。
他のPCで作った外字ファイルの貼り付けの段階でeudc.eufが移動できていなかったのでしょう。
外字自体はeudc.tteがあれば使えます。
しかし二つがセットで用いられるのが基本の為に、外字エディタはこの二つがきちんと揃っていないと起動しない設定になっているのだそうです。
ここでいう『きちんと揃う』というのは、二つ有るのは勿論、二つともの作成年月日も揃っている事を指すようで、一方が無いのは論外ですね。
外字エディタが起動しない-解決編
そこでもともとのPCからeudc.tteとeudc.eufを再度コピーさせます。
この二つのファイルを用意した上で、再度上記の作業を行ったところ、今度は起動しました。
この時に通常のコピーでは失敗してしまうので、コマンドプロンプトで作業を行います。
ちなみに上のマイクロソフトのリンク先の解説でコマンド プロンプトを使い慣れていない方が詰まるであろう『STEP2.バックアップした外字フォント ファイルを復元する』の作業ですが、
- C:\eudc.euf
- C:\eudc.tte
この前提条件は、単純にCドライブ直下に上の二つのファイルを置くという意味です。
“copy c:\eudc.euf %SystemRoot%\fonts“は簡単に言うと『Cドライブ直下にあるeucd.eufをルートフォルダ(大抵はWINDOWSというフォルダ)にあるFONTというフォルダにコピーするよ』という意味になります。
復活させるのに必要な元の二つのファイルが無い場合、新規の外字作成が出来ない状態で従来の外字を使い続けるか、もしくは移動させた外字ファイルを削除する事で0から外字を作成するかになります。
ある程度自分で作れるという方は、外字を削除する前に外字の一覧をスクリーンショットなどで保存して、後からエディタで保存する場所も合わせて0から全て作り直すという作業をすれば、時間と労力は必要ですが、解決できます。
保存する場所が異なると、過去のファイルで使っていた外字の場所に別の文字が表示されるなどの厄介ごとが発生するので要注意です。
後日追記-eucd.eufコピー失敗の原因
eucd.eufが貼り付けできていなかった理由が判りました。
最初に移動させる作業を行った際に、FONTSのフォルダへドラッグ&ドロップで移動させようとしていました。
しかしfontsのフォルダは少し特殊なフォルダになっていて、その作業で移動させるとフォントのインストール作業に移行するようです。
なのでフォントの形を司る『.tte』はインストールされ、情報などを司っているeufはフォントとは別物とみなされて移動に失敗していたようです。
これの動作がXP以降でも同じなのか変わっているのか判りませんが、避ける為にはマイクロソフト社が案内する方法に有る『copy c:\eudc.●●● %SystemRoot%\fonts』の方法で移動させる必要があるようです。