TOPコラム>玉野市電跡を歩く26

玉小学校前駅跡周辺

玉小学校前駅~玉遊園地前駅間

日比変電所


 玉小学校前駅から再び歩行者・自転車道になった線路跡を歩いていくと、中国電力の変電所が見えてきます。
 名称は日比変電所です。

 日比は玉野市内のち名ですが、この変電所がある場所は玉です。
 この変電所の名前は玉野市の前身の一つ児島郡日比町に由来しています。玉も玉野市になるまでは日比町に属していました。
 日比町時代に作られた名称がそのまま残されているでしょう。

 フェンス越しに中を覗くと非常にレトロな建物があり、長い歴史を持つ施設である事が判ります。

川の中を走る鉄道


 写真の左側に僅かですが、川が流れている様子が写っています。

 これは白砂川で、大聖寺前駅から終点の玉遊園地前駅までずっと川と平行して線路が続いていました。(※大聖寺駅の辺りで川は海に流れ込みます)
 特に玉駅~玉遊園地前駅間は川の中に橋脚を作って線路が敷かれ、川の中を走る鉄道として知られていたそうです。

 玉野市電のように川の流れに沿って線路が作られるケースは珍しいそうで、市営だからこそ実現できたのではないかとも考えられます。
 これには事情があります。玉駅から線路が延長された頃には周辺は既に市街地が形成されており、線路を作る為に確保できるスペースは川の上しかなかったのです。

 では、次のページで終点の玉遊園地前を紹介します。


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目 次

写真:日比変電所
写真撮影:岡山の街角から


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