トップ > 下津井電鉄廃線跡を歩く2013-9
クロスロード
■ 思い出の十字路
阿津駅を過ぎて、少しすると道が舗装路に変わります。
道も徐々に坂道になっていくので、しっかり歩きましょう。
…で、この場所。
前回の行程でもほぼ同じ写真を掲載しているので、今回はスルーしてもいいかなぁと思ったのですが、思い入れの有る場所なので、やっぱり掲載してみました。
この場所は瀬戸大橋線と下津井電鉄線が交わりあう最初の地点です。
十字路であり、岐路であるポイント。
■ 下津井電鉄と瀬戸大橋線
下津井電鉄線は元々、収益を上げるための事業というよりはフェリーとの接続などの利便性を考慮した上で続けられていた公益性の高い路線だったそうです。
その為、路線単体では赤字を出しながらも、同社のバス事業などで挙げた収益で補填するような形で存続していました。
しかし瀬戸大橋線の誕生で、同社のバス事業にも影響が起こり、また瀬戸大橋を作る為に整備された道路によって下津井電鉄線自体の必要性も薄れた事から廃線となりました。
この交差するエリアは新旧の明暗を分けた二者が交わる場所として、非常に感銘を受け、僕はこの場所を実際に見に行きたいと思い立ち、前回のコラム『下津井電鉄線跡を歩く』が誕生する事になりました。
しかしそれ以上に、実際に自分の足で歩いて見聞きする事の大切さを知った場所として、今でも忘れられない風景です。
受け止め方は人それぞれですが、風の道で一番のお勧めスポットはこの場所です。
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写真:『瀬戸大橋線高架』
撮影:岡山の街角から
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