TOPコラム岡山空襲を学ぶ>4

戦災の傷跡

『被害1:人への被害-死亡者、負傷者数』


 岡山空襲による被害はどの程度のものだったのでしょう。
 まず人に対する被害から調べてみました。

死亡者数


 死亡者数は岡山市による発表では1,737名とされています。
 ただしこれは岡山市が把握できた人数であり、資料によっては最大で2,000人超の死者が出ている可能性も考えられています。

 当時の岡山市の人口は16万4千人なので、市の人口の約1%の方が空襲によって死亡したことになります。

 空襲に使われた爆弾が焼夷弾という火事を引き起こす種類のものだったため、死因の大半は焼死又は火災による窒息死でした。

負傷者数


 負傷者は6,000人以上とされ、市の人口の3%もの方が負傷した計算になります。

 尚、この負傷者数は施設などに収容されて治療を受けた数で、自分たちで治療した人数は含まれていません。実際の数は更に大きなものだったと予想されます。
 罹災人口はなんと12万人にも及ぶそうです。(参考資料:『岡山県史』)

・ 現在に置き換えてみると…
 2013年5月時点での岡山市の人口は712,496人です。
 単純に割合で計算をしてみると死者数は7,124名、何かしらの施設へ収容された怪我人は21,374人となります。

 昨今では交通事情もいいので郊外に人が集まる傾向もあり、単純にそうなるというわけではありませんが、こうしてみると被害の大きさがわかりやすいように思います。


<<前の記事 TOPへ戻る 次の記事>>

写真:『金刀比羅宮の空襲で傷ついた灯籠』
撮影:岡山の街角から



目 次



 -戻る-



ページトップに戻る