瀬戸内2001大博覧会
1979年3/17~6/17の間、岡山市南区藤田で瀬戸内2001大博覧会という博覧会が開催されました。
期間中の入場者数は133万人。
会場は藤田の現在は企業団地になっている場所で、広さは15万平方メートルありました。
期間限定の博覧会と聞いて小規模な会場を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、岡山初の宙返りコースター等の遊具が用いられた大々的な大会でした。
博覧会のテーマとなるのはタイトルにもある通り21世紀です。
リニア・モーターカーや水素自動車など、21世紀には実現しているであろう技術の展示などが行われました。
主催
瀬戸内2001大博覧会の主催は三者います。
ややこじつけのようにも見えますが、それぞれのアニバーサリーでした。
まずは岡山県。
世紀の大工事である瀬戸大橋が着工した記念として博覧会に関わっています。
次は岡山市。
岡山市が市制を敷いて90周年の記念となる年でした。
そして山陽新聞社。
創刊から100周年の記念でした。
パビリオン
会場で用意されたパビリオンは以下の通りです。
ゼネラル館以外のパビリオンは名前をクリックすると別ページで当時の絵葉書の写真と展示の解説をしています。ぜひ御覧ください。
・レーザー・シンセサイザー館
レーザー光線とシンセサイザーによる、新しい芸術を披露していました。
・スペース180館
球体スクリーンを用いた映像のコンテンツです。
180はスクリーンに映し出される視界が180度である事を意味します。
・エレクトロニクス館
電子技術についての展示でした。
コンピューターによる似顔絵、占いなどが行われました。
・トランスポート館
瀬戸大橋、リニアモーターカーなどの新しい交通や輸送に関する展示が行われました。
ミニSLも出品されています。
・エネルギー館
原子力発電、核燃料、新エネルギーをテーマに展示されました。
・機械と遊び館
出品されている物を実際に触れてみる事が出来るパビリオンでした。
・郷土館
主催の岡山県、岡山市による展示で、【明るく豊かな郷土づくり】がテーマになっていました。
・生活館
県内企業などが展示を行ったパビリオンです。
・バザール館
お土産物を販売するパビリオンで、海外民芸品もありました。
・ゼネラル館
【ぼくらの21世紀】をテーマに募集された児童作品の展示場です。
※ゼネラル館はパビリオンに数えられておらず、合計で9つのパビリオンとしていたようです。
その後
瀬戸内2001大博覧会が終わった後、会場となった場所は前述の通り企業団地として使用されています。
大規模な博覧会が行われた記念の場所ですが、特に記念碑やモニュメントといった物は設置されていません。
私自身も当時を知る地元の方に場所を教えてもらうまで、はっきりとした場所は特定できずにいました。
遊具類は翌年に開業するきびの郷ワンダーランドという遊園地に引き継がれ、再利用されていました。(※ワンダーランドは1996年に廃業済み)
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関連リンク
画像:『藤田・企業団地付近』
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