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『県庁は松之江にあり!』

県庁は松之江にあり!


 「敵は本能寺にあり!」は本能寺の変を起こす際の明智光秀の言葉と伝えられていますが、かつて岡山には「県庁は松之江にあり!」という言葉がありました。

 松之江とは宴会などで岡山の定番の1つだった松之江旅館の事です。

 県庁は松之江にあり!とは、県庁職員の多くが松之江旅館を利用していた事を揶揄する表現です。
 ではどうして県庁の職員たちは松之江を愛用するようになったのでしょう。

きっかけ


 公務員の酒楼などの利用は、最初から許可されていた訳ではありません。

 それを改めたのが1879年の事です。
 決して積極的に容認した訳ではありませんが、事実上の解禁です。

 許可が出て真っ先に酒楼へ繰り出したのが、時の県令(※現在の県知事)で、鬼県令とまで呼ばれた高崎五六です。
 その彼が愛用したのが松之江旅館でした。

 この事で県庁職員の中に「松之江旅館は県令公認」のような意識が働いたのではないでしょうか。
 右に倣えとばかりに県庁職員が禁止されていた酒席を松之江で楽しむようになり、その勢揃いっぷりから「県庁は松之江にあり!」と呼ばれるようになったのです。



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画像:『お酒』





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