鬼ノ城
詳細
■ 国指定:史跡
■ 所在地:総社市黒尾、奥坂
■ 建設:7世紀頃(推定)
■ 営業時間:見学は24時間可
■ 入場料:無料
鬼ノ城の歴史
科学が発展して、多くの謎が解けていく昨今において、それでも謎に包まれたミステリーの存在は人の心をときめかせます。
総社市の鬼城山(標高403m)にある鬼ノ城は、解明しない部分が多く、まさに歴史好きな人々をときめかせる存在ではないでしょうか。
鬼ノ城が築かれたのは7世紀頃と推測されています。
しかし城の存在について触れる歴史書は未だ見つかっておらず、はっきりとした由来は判っていません。
本格的な調査も近年になってからなので、今後の調査に関心が集まっています。
日本が663年に白村江の戦いで、唐と新羅の連合軍に敗北した後、逆に攻撃を受ける事を警戒して、西日本に防備の為に城を幾つか建設したという記録があり、鬼ノ城もその際に築かれたものだと考えるのが、現在の有力説です。
また桃太郎伝説の元になったと言われる温羅伝説で、温羅(鬼)が拠点としたのが、この鬼ノ城だとする言い伝えも残されています。
城のある山を鬼城山と呼ぶのも、その伝承に由来するものです。
特徴、遺構
城の遺構は徐々に明らかになってきており、現在までに列石、石垣、地形上必要となった排水の為の水門、敷石、食品貯蔵庫と思われる建物の礎石、そして色々な作業が行われたであろう場所などが確認されています。
城には東西南北、四つの門があったと考えられています。
その中でも西門は写真にもあるように土塁や門などの復元が進められています。
観光地として
鬼ノ城は総社市の観光スポットとしても人気です。
標高403mと、ちょっとしたハイキングに丁度いい大きさの山なので、山歩きで訪れる人も少なくありません。
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駐車場もあるので車でも行けます。
しかし道は狭く、対向車があった場合にはそれなりの苦労を強いられるので要注意です。
尚、城跡の中も一通り見学する場合は、かなり歩く必要がありますので、車で行く場合もある程度の時間の余裕と、靴や服装の準備が大切です。