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石の懸樋

田原用水水路橋(石の懸樋)

詳細

県指定:重要文化財
時代:江戸時代初期(17世紀後半頃と推定される)
所在地:赤磐市徳富(LIXIL熊山工場から小野田川を挟んで西側辺り)
営業時間:見学は24時間可、ただし照明類は無し
入場料:無料
駐車場:無し

石の懸樋


 赤磐市を流れる小野田川の土手沿いに、かつて田原用水の水路橋として活躍していた石の懸樋が移転、保存されています。

 元々は江戸時代初期に現在地よりも北側の小野田川と田原用水が交差する場所に設置されていました。
 懸樋は小野田川を超えて用水を下流に位置する農地にまで届ける為の施設です。

石の懸樋

 建造の指揮を取ったのは岡山藩の土木工事で活躍した津田永忠で、実際に作業したのは上方職人河内屋治兵衛を筆頭とする石膏集団と普請奉行・近藤七助です。
 田原用水の完成は1694年頃とする説が有力で、懸樋もその頃に作られたと見られています。(赤磐市教育委員会の資料より)

移転


 1982年に小野田川では改修工事が行われ、用水は懸樋ではなくサイフォン式で川の下を流れるように作り変えられました。
 ここで懸樋は役割を終えます。

 しかし現存する水路橋としては国内最大規模で、更に高い技術を用いて作られた事が評価されて解体し、保管されることになりました。
 それが現在の懸樋です。

懸樋

 入場無料で復元された懸樋を間近に見ることが出来ます。
 この溝の部分を水が流れていました。上に架けられている石は地元住民が用水の上を通れるように橋代わりに設置したものだそうです。

 赤磐市教育委員会の冊子によると、特に注目すべき技術は5点です。
特殊な漆喰
石の接合と漏水防止を300年にわたり実現してきたもので、約砕いた貝殻、にがり、松脂で作られたと見られています。
接岸部分
日干し粘土のブロックで積み重ね、その間に赤色の漆喰を充填して造らえれています。基盤は三和土で固められた木枠が置かれ、その下には縦横に丸太が組まれて堅牢性を高めています。
側壁(懸樋の両壁)
石材の接合面には溝が造られています。
これは漆喰の効果を高める為の工夫です。
更に3段に重ねるので、ほぞ穴を開けて角材を差し込む事でズレないようにしてあります。
基盤構造(懸樋の下)
懸樋の礎石の下には板材と柱材が敷かれていました。
これにより川底の軟弱な地盤や泥土による沈下、横ずれを防ぎました。

マップ




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写真撮影:岡山の街角から

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