TOPコラムコラム・岡山の事件簿>17.ホトトギス、県の鳥解任劇

キジ

『ホトトギス、県の鳥解任劇の真相』

 岡山県の制定する県の鳥はキジですが、実は前任者としてホトトギスが県の鳥だった時代があったことをご存知でしょうか?

県の鳥 キジ


 各県や市町村はそれぞれのシンボルとなる花や木、鳥等を制定しています。
 岡山の場合は花が、木がアカマツ、そして鳥はキジです。

 桃は1950年頃、アカマツは1966年、そしてキジは1994年に制定されていますが、1994年以前にも県の鳥は制定されていました。
 キジの前任は何なのでしょう?

 今回はそれを調べてみようと思います。

元県の鳥・ホトトギス


 キジ以前の岡山県の県の鳥はホトトギスでした。
 県の鳥を公募した際に、最多得票数だった事を受けて制定されました。

 1964年に制定されて以降、約30年も県の鳥として活躍してきましたが、変更される事になりました。
 そして1994年に再び県民投票が行われて新選出されたのが、現在のキジです。

 ホトトギスはどうして解任されてしまったのでしょうか?

  ホトトギスの解任劇


 県の鳥が変更された理由として各都道府県などでも、一般企業で言うところのコーポレート・アイデンティティ(CI)を打ち出していく風潮にあったことが挙げられます。

 CIは組織の特徴を、判り易く押し出していく活動です。
 ホトトギスと言っても、特に岡山が浮かび上がるという事はありませんが、キジなら、桃太郎のお供→桃太郎と言えば岡山県…というように、岡山が連想されます。

 そしてもう一つの理由がホトトギスの托卵の習慣です。
 ホトトギスは他の鳥の巣に卵を産み落とします。そして子育てをその巣の鳥に任せてしまいます。
 更に托卵をする際に巣に元々あった卵を一つ除去する習慣もあります。
 これらの点が人間目線では狡賢く見える為、県のシンボルとしては相応しくないのではないかと考えられたmです。

 ホトトギスにとっては、人が勝手に選んで、それを勝手に解任するのだから良い迷惑ですね。

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画像:現在の県の鳥であるキジ
写真提供:岡山県


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