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キジ

『ホトトギス、県の鳥解任劇の真相』

 岡山県の制定する県の鳥はキジですが、実は前任者としてホトトギスが県の鳥だった時代があったことをご存知でしょうか?

現在の県の鳥 キジ

 各都道府県や市町村は、それぞれのシンボルとなる花・木・鳥などを制定しています。
 岡山県の場合、花は桃、木はアカマツ、鳥はキジです。

 桃は1950年頃、アカマツは1966年に制定されましたが、鳥については少し複雑な経緯があります。
 現在のキジは1994年に制定されたものですが、実はそれ以前にも県の鳥は存在していました。キジの前任は一体何だったのでしょうか。今回はその経緯を調べてみました。

元県の鳥・ホトトギス

 キジ以前の岡山県の県の鳥はホトトギスでした。県の鳥を公募した際に最多得票を集めたことを受けて制定されたものです。

1964年に制定されて以降、ホトトギスは約30年にわたって岡山県の県の鳥として親しまれてきました。しかしその後、変更されることになります。1994年に改めて県民投票が実施され、新たに選出されたのが現在のキジです。

 では、なぜホトトギスは県の鳥の座を退くことになったのでしょうか。

  ホトトギスの解任劇

 県の鳥が変更された背景には、当時各都道府県で一般企業でいうコーポレート・アイデンティティ(CI)を打ち出していく風潮があったことが挙げられます。

 CIとは、組織の特徴をわかりやすく打ち出していく取り組みです。ホトトギスという鳥からは、特に岡山県を連想させる要素がありません。一方でキジであれば「桃太郎のお供→桃太郎といえば岡山県」という連想が働き、岡山県のイメージ形成に効果的だと考えられました。

 もう一つの理由として挙げられるのが、ホトトギスの托卵という習性です。ホトトギスは自分では子育てをせず、他の鳥の巣に卵を産みつけて子育てを託します。さらに托卵の際には、その巣に元々あった卵を一つ排除する習性もあります。こうした習性が人間目線では狡猾に映ることから、県のシンボルとしてはふさわしくないと判断されたようです。

 ホトトギスにとっては、人間が勝手に選び、そして勝手に解任したようなもので、いい迷惑だったといえるかもしれません。


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画像:現在の県の鳥であるキジ
写真提供:岡山県
最終更新日:2026.8.6


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