4月12日‐郡制廃止法・交付  岡山には勝田郡役所庁舎が現存する

4月12日‐郡制廃止法・交付  岡山には勝田郡役所庁舎が現存する
4月12日‐今日は何の日?

今日は1921年に郡制廃止法が交付された日です。
約2年後の1923年4月1日に施行され、郡制が廃止されました。

町や村の住所の前に○○郡という郡名が付与されています。
これは現在では地域の名称としての意味しか持っていませんが、実は過去には市町村のような行政区画として扱われていた事があります。
郡制と呼ばれる制度で、1878年に郡区町村編制法という法律で制定されました。

当時の日本には大小様々な町村が存在しました。
市制町村制が施行された時点でさえ、日本には15,859もの自治体があったのです。

そこで府県が扱うには小さすぎ、しかし町村で扱うには大きい事柄を扱う為に郡を制定したのです。
郡役所と郡長、郡会議員が置かれるなど自治体としての機能していました。

しかし中途半端な立ち位置の郡は行政の煩雑さを増すとする意見が根強く、廃止されることになりました。

 

旧勝田郡役所庁舎

岡山県では郡制は1899年に施行されました。
前述の通り1923年には廃止になり、郡役所は後処理の為に制度廃止後も残されましたが、それも1926年までで廃止されました。
このように郡役所は存在した期間が短い為に、現存する建物も多くありません。

岡山県で残されている郡役所の建物は一つだけです。
それが勝央町の旧勝田郡役所庁舎です。

写真提供:岡山県

2004年までは郷土美術館として利用されていましたが、現在は内部の見学は出来ません。
しかし明治時代の擬洋風建築の建物は、外から見るだけでも見事なものです。

関連URL:旧勝田郡役所庁舎(岡山の街角から)

紹介

岡山県の地名の由来、郷土史を扱うWEBサイト・岡山の街角からを運営しています。 このブログでは今日は何の日?をお題に、岡山県の話題をご紹介しています。

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