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由加神社本宮
詳細
通称:由加神社、由加山
所在地:倉敷市児島由加2852
駐車場:参道のすぐ傍にあり
岡山県指定:重要文化財(本殿)
関連リンク:公式HP
コラム・田の口港周辺を歩く
神仏分離から生まれた神社
岡山県内で最上稲荷に次いで初詣の参拝客が訪れるのが、由加山です。
古くから山岳信仰で霊山として信仰の対象になっていた山で、かつては神仏習合の由加大権現として栄えていました。
明治時代の神仏分離で由加山蓮台寺が分離され、現在のように由加神社と蓮台寺が隣接する形になりました。
しかしどちらかが強く信仰されているという区別はありません。
県内でも由加神社や蓮台寺と区別して呼ぶ事は少なく、どちらに対しても由加山と呼ぶことの方が多いです。
祭神・ご利益
神社の祭神は瑜伽大権現、彦狭知命、神直日神です。
瑜伽大権現は阿弥陀如来、薬師如来の化身とされています。(神仏習合の考え方で、神と仏を一体として、何かの仏様が神様の形で光臨したという形を取って仏教を広めました)
日本三大権現にも数えられる事もあり、各地に末社があります。
神社は厄除けの大社(厄除け総本山)として知られており、岡山県内の多くの厄年の方が訪れます。
目立つ場所へ厄年の年齢を大きく掲示している風景も、由加山の風物詩と言えるでしょう。
両参り
かつて香川県にある金刀比羅宮と由加神社本宮の双方を参ると、よりご利益があるという両参りの習慣で賑わっていました。
神社の門前町は宿や土産屋で栄え、更に各地に両参りの為の参道が伸びていました。
特に神社のある児島地域の港町である下津井や田の口周辺はお参りに来る人々を対象にした飲食店や宿で大変な賑わいになっていました。
(南参道の倉敷市児島田の口の大鳥居)
現在ではそれらの多くは店を閉めており、神社前の参道沿いでも一部の店を覗いては神事がある際のみの営業になるなど、往時の賑わいには及びません。
ただし名物のあんころ餅などは今でも人気で、平時でも購入する事が出来ます。
由加神社の門前町で売られていた眞田紐は、武士が居なくなり需要がなくなるにつれて足袋などに転換していきました。
後に児島地区が繊維の町と呼ばれ、学生服やジーンズで栄えるようになるきっかけとなりました。