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瑜伽山・蓮台寺
詳細
通称:由加山(山号のみで呼ぶことも多い)
宗派:真言宗・御室派
所在地:岡山市児島由加2855
駐車場:有り
神仏習合のお寺
倉敷市の蓮台寺は霊山として知られる瑜伽山にある寺院です。
瑜伽山は古来より、山岳信仰で崇められてきた山です。
その為、単純に「由加山へお参りに行く」という場合は、この蓮台寺(または後述の由加神社)を指しています。
蓮台寺は738年に行基が創建しました。
本尊は日本三大権現の一つに数えられることもある瑜伽大権現と、十一面観音菩薩です。
江戸時代には香川県の金刀比羅宮との両参りの習慣も誕生し、蓮台寺の門前町は参拝客を対象とした土産屋や飲食店で非常に賑わい、岡山藩としては例外的に遊郭も認められていました。
現在では多くのお店は寺社の行事の際にのみ開店する形になっていますが、門前町としての風情は今でも色濃く残されています。
蓮台寺と由加神社
蓮台寺は神仏習合の寺院です。
しかし明治時代に入り、神仏習合は一部の例外を除いて禁止されます。
その際に神社の部分を分離して誕生したのが、由加神社です。
(写真:由加神社本宮)
蓮台寺は岡山の藩主の池田家の祈願所になっていました。
その為、池田家より本殿と拝殿は寄進された物があり、それがそのまま由加神社になっています。(後に分社が増えた為、由加神社本宮へ改称)
戦争が終わり、神仏習合を規制していた国家神道は政教分離の為に廃止されます。
この頃に蓮台寺は事実上、神仏習合の形に戻っています。
それから暫くの間は蓮台寺が寺社双方を管理しており、由加神社は名前だけが残されている状態でしたが、1998年より寺とは別に神社としての活動を行っています。
境内の文化財
広く信仰された寺院なので、観音堂、大師堂、多宝塔などの様々な文化財があります。
(写真:多宝塔)
特に客殿は池田家が訪れた際に滞在する為の施設だったので、庭園も含めて豪華絢爛な作りになっています。
美しい障屏画は108面にも及びます。
皇室の方が来られる場合も想定した上々段も備えており、この形が現在まで残されているのは蓮台寺の他に宮城県の瑞巌寺のみという、非常に貴重なものです。
総本殿で見られる不動明王の像は、木造としては日本最大級の規模です。
尚、先述の寺院と寺社の分離の兼ね合いから、神社の敷地側にある多宝塔なども蓮台寺の所有になっています。
釈CAR
蓮台寺にはちょっと変わった車が展示されています。
釈CAR(シャカー)と名付けられたこの車です。
これが釈CAR
これはインドの自動車です。
ヒンドゥスタン・モーターズが出したアンバサダーという車で、英国・モーリス社のオックスフォードという車をベースに作られています。
インドと言えば釈迦、じゃぁインドの車なら釈CARだ!!
…仏式のダジャレですね。
蓮台寺は意外とユニークな取り組みが多く、不動明王をキャラクター化してデニムのポーチなどの小物を出していたり、リラックマの絵馬を積極的に導入するなど、堅苦しさのない運営がなされています。