現存する!? 京橋御門
詳細
■ 京橋御門
■ 所在地:岡山市南区小串(※小学校の近く)
■ 見学時間:24時間可
(※門のある建物に人は住んでいませんが、個人の住宅であり住宅地の中にある遺構なので常識と節度を持った対応をお願いします)
■ 駐車場:無し
京橋御門
江戸時代の京橋には西側に京橋御門と呼ばれる薬医門が設置されていました。
橋が山陽道から岡山の城下町への入口となっていた為で、夜間はこれを閉じて門番に寄る警備が実施されていました。
実はこの京橋御門が岡山市南区小串に現存します。
旧城下町の遺構の多くが市街地の開発や岡山空襲で失われたしまいましたが、京橋御門は移築されたことで難を逃れていたのです。
門は個人の所有で、赤木家が管理しています。
廃藩置県後の1874年に岡山藩主を務めた池田家から、大庄屋だった赤木家に払い下げされたのです。
払い下げの経緯と現在
赤木家は日本の学校制度が整うまで、自宅の敷地内に私学校を設立して子供たちに教育を行っていました。
京橋の門はその校門として購入されました。
門を赤木家に払い下げする事を決めたのは池田光政以来、教育に熱心に取り組んできた池田家の信念と合致するという理由もあったのかも知れません。
周辺では立派な門の様子から、単に大門と呼ばれて親しまれているそうです。
私学校の廃止後も赤木家の門として管理されていますが、既に赤木家の方は岡山を離れているそうです。