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明治の建築が語る産業の記憶|旧加茂たばこ取扱所

詳細

加茂川歴史民俗資料館
所在地:加賀郡吉備中央町下加茂1103-3
営業時間:10:00~16:00
開館日:土、日、祝のみ(年末年始は休館)
建造:1897年
国指定:登録有形文化財
駐車場:有り

登録有形文化財に刻まれた明治の息吹

 吉備中央町役場・加茂川庁舎の隣に、ひときわ重厚な佇まいを見せる建物があります。

 現在は「加茂川歴史民俗資料館」として親しまれていますが、その正体は、1897年(明治30年)に建設された「旧加茂たばこ取扱所」です。

 明治政府が打ち出した葉煙草専売法の施行に伴い、この地の基幹産業を支える拠点として誕生しました。

 1994年、その歴史的価値が認められ資料館として再生されたこの建物は、国の登録有形文化財に指定されています。

 かつて、この広い空間には収穫されたばかりの葉たばこの香りが満ち、農家の人々の活気で溢れていたはずです。明治の建築技術が結集された構造美は、産業遺産として今も静かな威厳を放っています。


加茂川歴史民俗資料館

 館内に一歩足を踏み入れれば、そこは圧倒的な「生活の記憶」の集積地。

 農具から生活用具、祭礼用具に至るまで、その数なんと1,000点以上。岡山県内でも屈指の展示規模を誇ります。
 かつての加茂川の人々が何を使い、どう生き、何を祈ったのか――。その答えが、この明治の木造建築の中にぎっしりと詰まっています。

 資料館の開館は土・日・祝日のみ。
 平日の静寂の中で建物を眺めるのも一興ですが、ぜひ開館日に訪れ、明治から続く「時の厚み」に触れてみてください。葉たばこの煙が消えた後も、この建物は加茂川の誇りとして、確かな歴史を刻み続けています。

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写真:加茂川歴史民俗資料館
写真撮影:岡山の街角から

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