倉敷アイビースクエア
詳細
所在地:倉敷市本町7-2
駐車場:120台(各施設の利用客は一部無料)
経済産業省認定:近代化産業遺産
HP:倉敷アイビースクエア
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建物の前史
倉敷美観地区と言えば天領の時代から残された和の風景が思い浮かびますが、その中には洋風建築も少なくありません。
ホテルである倉敷アイビースクエアもその一つです。
クラボウの愛称で知られる地元企業の倉敷紡績が工場として利用していたレンガ造りの建物で、明治22年に同社が事業を始めた創業時の建物としても貴重です。
建物の外壁を覆う象徴的なツタは工場内の温度調節の為のものです。
夏場は葉が生い茂ることで日光を防ぎ、冬になると落葉して日光を取り入れることができるという自然を活用したシステムを構築しているのです。
工場が新設された後は、専ら倉庫などとしてのみ使用されるに留まっていました。
続いて、その建物が宿泊施設になった経緯を紹介していきます。
建物の再利用
時代は流れ1970年代になると、倉敷美観地区の観光客が増えてきました。
しかし当時の倉敷美観地区には、せっかく観光に訪れた人々を受け入れるだけの宿泊施設がありませんでした。
そこでクラボウが工場跡を宿泊施設として再整備することになりました。
倉紡記念館を皮切りに、宿泊施設やレストラン、文化施設などが設備され、現在のような倉敷アイビースクエアが誕生しました。
内部は近代的なホテルにリフォームされていますが、外観はほぼ当時のままを留めています。
ホテルの清掃を担当しているスタッフの方にお話を聞くと、落葉の季節は一日中落ちた葉の片づけをしなければならないほどなのだそうです。