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温羅伝説の地、白山神社
詳細
別名、愛称:首部白山神社
所在地:岡山市北区首部236
駐車場:無し
関連リンク:首部の地名の由来
参拝は24時間可
白山神社
神社の起源は仁和年間に石川県の白山比咩神社から勧請された事です。
当初は現在地より北の山の頂上に祀られ、白山権現と呼ばれていました。それが現在地に移り、明治政府による神仏分離の際に白山神社と改称しました。

(神社本殿)
神社は温羅伝説が伝わる地として知られています。
境内にある首塚に埋葬されていた首は温羅のものと伝えられています。
吉備津彦命が成敗した温羅の首をこの地に晒しますが、何年経っても唸り声は鳴りやむことはありませんでした。ある日、命は吉備津神社の御釜殿の地下深くに首を移すようにと啓示を受け、そのようにしました。
これが吉凶を占う鳴釜神事の起源となっていきます。

(鳴釜神事の様子、写真提供:岡山県観光連盟)
米神と首塚
先に紹介した首塚は鬼神首塚と呼ばれ、末社・米神の祭神として祀られています。

現地の案内板では次のように解説されています。
朝鮮半島からたたら製鉄技術を持ち込み、農民に農耕の道具、鍬や鋤などを広め、農業の発達に力を尽くしたのです。やがて、吉備の国は豊かな米どころとなり、温羅は農民から大変感謝され、功績をたたえられ、米の神として祀られました。
温羅の正体については渡来人だったとする見方は有力です。
神社に伝わるように吉備国に様々な技術を持ち込み、発展の助けとなりました。しかし力をつけすぎた事で大和王権に脅威ととらえられ、刺客として送り込まれてきたのが吉備津彦命だった…とする見方もあります。
そしてこの大和王権による吉備国への進撃が形を変えて、後の温羅伝説、そして桃太郎伝説へ繋がっていったともいわれています。
ちなみに神社の所在地の首部の地名は、この首塚の存在に由来します。