高梁のさるせんべい
諸子せんべい

・さるせんべい

・天任堂、観光駐車場の売店

かつて存在した臥牛山自然動物園にちなんだ菓子
→臥牛山自然動物園について
さるせんべいと高梁
高梁市の土産菓子に「さるせんべい」という、猿の顔をプリントしたおせんべいがあります。
臥牛山の猿生息地は国の天然記念物に指定されていますが、土産菓子になっているのはそういう事情だけではありません。
かつて高梁市には臥牛山自然動物園という、放し飼いの猿を見学できるスポットがありました。
先に紹介した猿生息地の猿を保護する為に餌付けしたのがきっかけで、どうせなら観光に活かそうという事で動物園となりました。
さるせんべいはこの事に由来する土産菓子なのです。
そしてせんべいだけが残った
臥牛山自然動物園は1991年に閉園します。
野生の猿が増えすぎて獣害が起きた事や、奇形の猿の個体が増えた事から、猿たちを徐々に自然に戻していこうという事になり、その一環として動物園も閉園が決まりました。
…しかし、さるせんべいの歴史はそこで終わりを告げたりはしませんでした。
製造はその後も続き、閉園から30年以上が過ぎた2023年時点でも購入可能です。

ひょうきんな猿のイラストが動物園時代を知らない観光客さえも引き寄せるというのもあるでしょうが、やはり昔ながらの素朴なせんべいの美味しさこそが長い人気の秘訣ではないでしょうか。