えっ!?ワニ料理
ワニ料理
♪ 岡山県ではこう呼ぶ!
・ワニ、サメ、ワニザメ
♪ 起源
サメの肉は日持ちするので、港から遠い山間部で重宝されていた。
♪ 特記事項
広島県の郷土料理としても知られ、備北地方で食べられる。
日本でワニ料理!?
岡山の備北地方ではワニ料理を食べる事がある…なんて書くと、何で岡山でワニを!?と驚かれそうですが、ここで言うワニとは、ジャングルの川を泳いでいるアレの事ではなく、海を泳ぐサメの事です。
サメのことをワニと呼ぶ事があるのです。
因幡の白兎の伝説で、兎が海を渡って因幡へ行こうとした際に、数比べをしようと嘘をつき、ワニを海に並べて渡っていくというシーンがあります。
この時に登場するワニも、サメの事だと言われています。(神話とは言えど、さすがに日本の海にワニは、ねぇ…)
歴史
ワニ料理を食べるのは広島県も有名です。
岡山でも広島でもワニ料理を食べる地域には山間部が多いのですが、これはサメの肉が日持ちする事が理由です。
現在のように港に入った新鮮な魚をすぐに届けられるような移送手段も、届けるまで鮮度を保つような保存技術も無かった時代なので、普通の魚の何倍も日持ちするサメの肉が重宝されたのだそうです。
サメは山間部で食べられる中では刺身になる貴重な魚だったのです。
またマグロなどに例えられるように美味で、更に値段も安価という点も好まれたそうです。
食べ方・調理法
サメの肉が日持ちするのは浸透圧の調整に尿素を用いている為に、死んでから時間がたつとアンモニアを発生させ、腐敗を抑制する為です。
しかしその為に食べるときに臭いがあるそうです。
その為、刺身で食べる際には一旦湯通しして霜降りの状態にした上で、臭みを抑える為に匂いの強い野菜などと一緒に食べるのが適しているそうです。

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関連リンク
写真:ワニ肉…こと、サメ肉
写真提供:長谷川鮮魚店

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