鯛の浜焼き
鯛の浜焼き
♪ 岡山県ではこう呼ぶ!
・鯛の浜焼き
♪ 起源
・製塩業に携わる人々が生み出した調理法
♪ 特記事項
・伝統にのっとるのであれば、伝八笠という笠に包むのが作法です。
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歴史
鯛の浜焼きは瀬戸内海沿岸一帯の郷土料理として知られています。
瀬戸内海沿岸は古来より、製塩業が盛んな地域でした。
塩田で働く人たちは浜で取った魚を、塩釜から取り出したばかりで非常に熱くなっている塩の中に入れて蒸し焼きにしていました。
(注:塩釜とは海水から塩を取り出す為の石で出来た釜の事)
これが浜焼きの起源です。
塩で調理された魚が非常に美味である為、鯛のような高級魚を浜焼きにして身分の高い人への贈答品とするようになっていきました。
調理法
浜焼きはたっぷりと敷き詰められた塩に魚を入れて、更に上から塩を積み重ねていき、包み込んだ上で釜で焼くのが伝統的な作り方です。
この独特な調理法を編み出したのは、製塩業に従事していた人々です。
高温になっている塩の中に魚を入れて調理した事が起源と言われています。
現在の浜焼き
本格的な商品は竹で編まれた笠状の包みに入って販売されています。
これも製塩業から派生した料理である名残です。
塩田で作業中にかぶっていた笠に、浜焼きにした魚を包んで持って帰っていた事が伝わっているのです。
普段の食卓に出る料理というよりは、お祝いなどの席などで食べられる、特別な料理として知っている人も多いのではないでしょうか。
『めでたい』の語呂合わせもあって、贈答品としても人気です。