迷車?名車?初代「オートザム スクラム」/5チャンネル時代の希少な生き残り
車の詳細
メーカー:マツダ
車名:オートザム(バン)
発売期間:1989年~1991年
(※詳細については正確な情報とは限りませんので、ご了承下さい)
エブリイ?いいえ、オートザムです。
用水路沿いを散策していると、草むらの中に懐かしいスズキのエブリイが見えてきました。
…とおもったら、よく見るとフロントマスクが違います。 これはマツダの初代「オートザム スクラム」(DH41/51系)でした。
ポーターキャブからバトンを受け取ったOEM車
この車は、マツダが長年にわたり独自生産し、「ガチャピン」の愛称で親しまれた名車「ポーターキャブ」に代わって導入された軽バン・トラックです。
1989年(平成元年)、マツダは自社製造から撤退し、スズキから「エブリイ(バン)」と「キャリイ(トラック)」のOEM供給を受けることになりました。それがこのスクラムの始まりです。
フロントグリルを見ると、本来「SUZUKI」とある場所が、当時のマツダの軽自動車・小型車向けブランド名である「AUTOZAM(オートザム)」に変わっています。
マツダが「5チャンネル体制(マツダ・アンフィニ・ユーノス・オートザム・オートラマ)」を敷いていた、バブル時代の熱気を感じさせるロゴです。
わずか2年半!激動の時代を生きた希少車
ところでこの初代スクラムですが、草ヒロとしてもかなりの希少車種です。
1989年6月の発売で、直後の1990年に軽自動車の規格変更(550cc→660cc)が行われました。それに伴いベース車のエブリイがモデルチェンジするのに合わせ、スクラムもすぐに改良、そして1991年10月には2代目に切り替わりました。
つまりこの顔の初代モデルは約2年半程度しか販売されていないのです。
ポーターキャブほど個性的ではありませんが、マツダの激動期と軽自動車規格の変革期、その隙間に生まれたレアな一台に出会うことができました。

車内を覗き込むと、強烈なインパクトを放つヒョウ柄のハンドルカバーがついていました。
かなり変色しており、この場所で放置されてから随分と長い歳月が流れていることが伺えます。比較的近年まで現役で、ヤンチャな仕様で活躍していたのでしょうか。廃車体特有の、かつてのオーナーの息遣いが残る切ない光景です。

写真:マツダ・オートザムスクラム
真撮影:岡山の街角から

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