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『岡山市のジーンズブランド・ボブソン』

 岡山県でジーンズと言うと、国産ジーンズ発祥の地として賑わう倉敷市児島地区や、井原市が思い浮かびますが、実は老舗のジーンズブランドとして人気のボブソンは、岡山市を拠点とする会社です。

ボブに損をさせろ


 ボブソンのジーンズは、もともとユニフォーム製造を手がけていた会社が立ち上げたブランドです。

ボブソンの誕生とジーンズブーム

 ボブソンが誕生したのは、日本でジーンズブームが巻き起こった1971年です。
 とはいえ当時の流行に便乗したミーハーな参入ではありません。
 同社はジーンズ生産に専念するために、それまでの事業を他社へ譲渡し、社名も「ボブソン」に変更するという大きな決断を下しました。

 ジーンズに社運を賭けた一大決心だったのです。

「ボブソン」という社名の由来

 「ボブソン」という社名には、ユニークな由来があります。
 日本のジーンズを世界に広め、アメリカのジーンズブランドを脅かす存在になるという意気込みを表しています。

「ボブ(Bob)」はアメリカで一般的な名前。そして「ソン(損)」は、「アメリカの企業に損をさせるほどの影響力を持つブランドになる」という意味が込められているのです。
 なのでボブに損をさせる…で、ボブソンという社名が誕生しました。

 ちなみにアメリカ社会保障庁の調査によると、ボブはロバートの愛称です。ロバートは1920年代~1950年代にかけて男児につけられた名前ランキングで1,2位に入り続けたアメリカのド定番の名前です。

日本のジーンズ文化をリードするボブソン

 ボブソンは、日本発のジーンズブランドとして高品質なデニムを提供し続けています。
 特にレーヨン、ポリエステルを混ぜる事で従来のジーンズにはなかった柔らかな履き心地を実現した04ジーンズはボブソンを象徴するアイテムと言えるでしょう。
 
 その歴史やこだわりは、現在も多くのジーンズファンに愛されています…が、その歴史は決して平たんな物ではありませんでした。

  

絶頂期から低迷期へ


 ボブソンのジーンズと言えば、革新的な商品を作る技術力が特徴的です。
 特にレーヨンを使用した事による柔らかい『04ジーンズ』などはボブソンの歴史を語る上で外せない製品でした。

 しかし時代は徐々に価格競争に移っていきます。
 多少は質は落ちても格安で購入できるジーンズに人々の関心は移り、ボブソンは低迷期に陥っていきます。

 そして2008年にはジーンズブランドとしてのボブソンは、東京のマイルストーン ターンアラウンド マネジメント社へ譲渡されます。
 その後も売り上げは回復せず、民事再生法が適用されます。
 しかしそれでも再建は叶わず、2012年にはボブソンは倒産、清算される事になってしまいました。

岡山に帰ってきたボブソン


 倒産という最悪の形で終焉したかに見えたボブソンですが、ボブソンの創業家が再びボブソンのブランドを買い戻しました

 2008年にマイルストーン ターンアラウンド マネジメント社にボブソンを譲渡して以降、元々のボブソン社は子供服を中心に製造するピーチフォート社として再スタートを切っていました。

 しかしボブソンが倒産し、再建が叶わなくなった事を知ると、ボブソンの商標権を取り戻し、ボブソンホールディングス社を設立。
 再び岡山にボブソンが帰ってきたのです。

 現在、ネット販売などを中心に展開しています。

所在地

岡山市北区平野978番地


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写真
『本社周辺』(写真:googleマップ)

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