『両備グループ』
岡山県の両備グループは県内でバス、路面電車、タクシーの他に住宅やスーパーまで手がける、県民にとって最も親しみ深い企業の一つです。
両備とは
まず会社名の両備ですが、これは地名を示す古い表現に由来しています。
岡山県周辺はかつて吉備国と呼ばれていました。
それが三つに分割され、備前、備中、備後となりました。
(※備後の大半は現在の広島県です。備前は後に更に分割され、美作が出来ました)
両備は備前、備後、備中の内の二つの地域を指したり、二つの地域にまたがる地域を指して用いられる表現です。
それが会社名になったのは、両備バスという会社の誕生の経緯に理由があります。
備前を拠点とする西大寺鉄道と、備中を拠点とする下津井電鉄の二つの会社が共同出資で作った会社なので、両備バスとなったのです。
後に下津井電鉄は両備から離れ、西大寺鉄道が両備バスを社名として採用しました。
地方公共交通の救世主
両備グループは代表者の小嶋光信と共に、地方交通の救世主と呼ばれています。
岡山県内外の廃止の危機にあるバスや鉄道の路線、企業を引き受けて再建させてきた実績によるものです。
岡山県内では当コラム内でも紹介している井笠鉄道(バス会社)の急な清算による、地元民の交通手段が失われる可能性があった際に、緊急対応し、グループ会社の中国バスによって、事態を収拾させた事などがしられています。
街は青春
岡山県民なら誰でも口ずさめる?両備グループのCMソングの街は青春。
1983年に両備バスのCMソングとして作られた曲です。
両備グループがバスなどの交通だけではなく、様々なジャンルへ多角化している事を象徴する楽曲で、両備グループが街づくり全体に関わっている企業である事を表現しています。
ちなみに同社が広報の為に作った七葉院まゆせというバーチャル社員の名前も、この楽曲のタイトルのアナグラムです。
所在地
岡山市東区西大寺上一丁目1番50号(本店所在地)
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写真
『本店所在地』(写真提供:Googleマップ様)

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