TOP>コラム>コラム・岡山の事件簿>52.安政の札潰れと大地震

『安政の札潰れと大地震』
安政の札潰れとは
1854年に岡山藩は安政の札潰れという措置を取りました。
藩札を額面の1/10に引き下げる措置です。
江戸時代の末期、財政難の為にそうせざるを得ない状況にあったのです。
しかし当然人々がこれに納得したわけではありません。
怒った民衆が札場の周辺に集まり、打ちこわしは避けられない状況に陥っていました。
打ち壊しを妨げた衝撃の出来事
結論から言うと、打ち壊しは直前で回避されました。
人々が集まり、いよいよ打ち壊しが始まるかというタイミングで、安政の大地震の一つに数えられる安政南海地震が発生しました。
これに驚いた人々は安全な場所へ避難してしまいました。
その為に打ち壊しは実行されなかったのです。
この時の岡山の推定震度は5です。
89戸が全壊するなど、大きな被害が記録されています。
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写真:株価下落
写真提供:イラストAC
