TOP>コラム>コラム・岡山の事件簿>47.連続児童連れ戻し事件

『連続児童"連れ戻し"事件』
誘拐じゃなくて、連れ戻す…?
人を暴力や口車で騙して連れ去る事を誘拐と言います。
いつの時代にも起こる、非常に卑劣な犯罪です。
しかし明治時代の岡山では誘拐とは逆の、連れ戻し事件とでもいうべき事件が多発していました。
この事件は文字通り、どこかの家の子供を家に連れて帰ってくるという事件です。
これだけを聞くと「は?」と思う方も多い事でしょう。
ではその内容について解説していきましょう。
連れ戻し事件とは?
犯人は町で遊んでいる子供を適当に選んで、住所や名前を聞き出します。
そしてその子を連れ去る…のではなく、家まで連れて帰るのです。
家に着くと、出てきた家族に対して「お子さんが迷子になっていたので、私が連れて帰ってきた」という旨の説明をします。
そしてお礼の金品を要求するのです。
後から家族は子供に真実を聴いてビックリ…ですが、その頃には男性は既に逃げ去っているわけです。
子供を連れて行かないだけマシか…と思う物の、なんとも卑劣な犯行です。
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写真:事件のイメージ
写真提供:イラストAC
