
岡山の県北・県南の境界線って?
意外と知らない南北の境界線
以前より、疑問に思っていたことがあります。
県を分けて呼ぶ際の『県北』と『県南』という分類があります。
岡山に限らず、都道府県ごとに東西南北や県央などの表現で分けて呼ぶことがありますよね。
では、岡山県の南北の境界線ってどこにあるのでしょう?
少し調べてみた限りでは、県北・県南という言葉はよく使われていても、どこからどこまでが北部でどこからが南部なのかは判りませんでした。
境界線を作ってみよう!
そこで、天気予報業務の長い歴史を持つ日本気象協会の天気予報サイト『tenki.jp』の分類をお借りして、作ってみました。
県の南北に分けているのを一番見かけるのは天気予報ですし、これを基準にすれば、多くの人が納得出来る結果が得られるのではないでしょうか。
…という事で作ったのが上の画像です。
紫色の部分が県北に分類されている市町村で、水色の部分と、島の部分が県南に分類されている市町です。
文字に直すと、以下の通りです。
■ 北部に分類されている市町村
津山市、新見市、真庭市、美作市、新庄村、鏡野町、勝央町、奈義町
西粟倉村、久米南町、美咲町
■ 南部に分類されている市町村
岡山市、倉敷市、玉野市、笠岡市、井原市、総社市、高梁市、備前市
瀬戸内市、赤磐市、浅口市、和気町、早島町、里庄町、矢掛町、吉備中央町
地方自治体の単位で分けたので、例えば県北の久米南町の大半は県南の自治体の最北部より南に位置する…などのややこしい部分が出てきますが、県民の方々が持つイメージと、大きく違わない分類だと思いませんか?
美作=県北?
ところで日本気象協会の基準を調べる前に、県内在住の知人へ尋ねてみましたが、意外と多かったのが『美作地方が県北ではないか』という意見です。
ざっくりと現在の県民局の分け方を基準に考えて見ました。
県民局の基準では以下のようになります。
北部:美作県民局+新見市
(※新見市は備中県民局)
南部:備前県民局+備中県民局-新見市
(新見市は備中県民局だが、天気予報の分類では北部となる)
美作地方が県北と言う意見は、旧美作国の領域に新見市は含まれないので正解とはいえないまでも、結構近い感じですね。
関連リンク:備北と備南ってどこ?