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瑞祥地名とは

瑞祥地名とは


 地名と言えばその土地の地形などを象徴するような物というイメージがあると思いますが、それらとは関係なくつけられる地名もあります。
 その代表が良い意味を持つ言葉を用いて作る瑞祥地名です。
 良い意味を持つ言葉をそのまま使う事もあれば、文字を組み合わせることで地名を作る場合もあります。
 例えば全国で見られる「栄町」は、その土地が栄えるように願いを込めてつけられる地名です。

 この方法は既存の地名の漢字を入れ替える場合にも用いられます。
 713年に
国、郡、郷の地名を縁起のいい2文字とすることを求める好字二字令が出されているので、古くから存在する地名の多くが瑞祥地名に当てはまることになります。
 本来の地名の持つ意味が失われてしまうなどの批判もありますが、自分が住む土地には良い意味の言葉を使いたいという人の心情も当然でしょう。

瑞祥地名の例


 瑞祥地名で有名な例としては北海道千歳市があります。
 市名は千歳川に由来します。川は元はアイヌ語で「シコッペッ」と呼ばれていましたが、これは日本語では「死骨」に聞こえるとして改名しました。
 タンチョウが多く生息する事から「鶴は千年」で千歳の地名が誕生しました。

 他に「これは仕方ない」と思わせる事例として沼津市桃里があります。
 桃里の地名が誕生したのが1908年。それ以前は新田開発をした人物の名前から助兵衛新田と呼ばれていました。
 しかし風紀上好ましくないという理由から改称されました。

 こちらは改称100年の記念碑です。解消が地区の人にとって歓迎されたものである事が伺えます。


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