葉が二つで双葉(福島県双葉郡)
双葉郡の地名の由来
福岡県東部の太平洋沿岸に双葉郡があります。
属するのは6町2村、郡全体の人口は約12,000人です。(2023年11月時点)
1896年に標葉郡と楢葉郡の一部が合併した際に双葉郡の地名が誕生しました。前身の郡の地名にどちらも「葉」の文字が含まれる事から、二つの葉=双葉になりました。
単純に一字ずつを合わせて作る合成地名が多い中で、双葉という名称はセンスを感じます。
ちなみに双葉とは双子葉植物が芽吹いた際に最初に出てくる二つの葉を指します。合併により新しい郡が誕生したという意味でも、ピッタリのネーミングです。
郡の合併
郡の合併というと、今の感覚では分かりづらいかもしれません。
現在の郡は一定の地域を区切った地名でしかありません。しかし双葉郡が誕生した1896年当時は郡長がおかれ、郡役所や郡会とそれに属する郡会議員などもいました。
なので郡を合併などによって再編する事に意味があったのです。
ちなみに私のサイトでメインで扱っている岡山県では、平成の大合併の際に加賀郡が誕生しました。これも合成地名で、異なる郡に属する加賀町と加茂川町が合併した事に伴い新たな郡を新設したものです。
平成の大合併で消滅する郡が多い中で、新たに誕生する珍しい例として知られています。(関連リンク:加賀郡の地名の由来)