地名の由来:玉野市
玉野市 概略
市名:玉野市(Tamano)
市の花:ツツジ
市の木:バベ
市の魚:メバル
関連リンク:玉野市公式HP
地名の由来
玉野は玉地区と宇野地区が合併したので、それぞれの名前から一文字ずつ取って、玉野(玉の玉+宇野の野)となりました。
ただし玉野という地名が生まれたのは、玉野市誕生よりずっと以前の1889年の事です。
当時の玉村と宇野村が合併した際に誕生した玉野村が最初です。
しかし玉野村は再び分村されて一旦消滅しています。
宇野は宇野村(後に宇野町)に戻り、玉は日比町に編入されました。
後に日比町(玉)と宇野が合併する事となって、誕生したのが現在の玉野市です。
あわやヒノタマ市!?
実はすんなりと玉野市という地名に落ち着いたわけではありません。
新市名は県に一任され、前述の通り旧地名でもある玉野が候補として挙げられました。
しかし鉄道や港が整備されていた宇野は、宇野市か"宇"や"野"が一文字目に入る地名だと考えていたのです。
その為に宇野町議会では反対議決が行われました。
そして新市名は市の合併さえも危ぶまれるほど揉めました。
議論の中には日比の地名も取り入れて欲しい!という意見も強く、余りに話が纏まらないので、折衷案としてヒノタマ(日野玉)市という冗談のような名前も候補に挙がったそうです。
最終的に当時の県知事の権限で原案執行として、玉野市に落ち着きました。
玉、宇野の地名の由来
このページで、玉野の元となった玉、宇野の地名の由来も解説します。
まず、玉野市玉。
この地名は玉比咩神社に残る玉石と呼ばれる巨大な石に由来しています。
霊験あらたかな霊岩と崇拝されてきた石で、この石の名前から周辺の地名も玉になりました。
次は宇野。
こちらは広い原っぱを意味する宇那から来ています。
宇野地区は四国との玄関口としてフェリーなどで栄えた事もあって知名度が高く、合併後にも【宇野市】と呼ばれる事も少なからずあったそうです。
余談ですが、前述の玉石からは火の玉が飛び出していったという伝説が伝わっています。
ヒノタマ市なら、その伝説に由来する地名としてアピール出来たかも知れませんね。

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関連リンク
写真:玉野市・王子が岳のニコニコ岩
写真撮影:岡山の街角から